ハイスク−ルはダンステリア

昨日日記に書いたニコニコ動画をしばらく眺めてて気づいたんですが、
けいおん!』この作品の主題って、青春群像ですよね。


バンドものや音楽ものというカテゴライズではなく、
ミドルティーンの青春を描いているのではないかなあと。


その理由の一つがネット某所で見かけた、
「主人公は本来ギターにはそれほど興味を持っていない」という一節。
確かに楽器を買いに行く時まっすぐ楽器店に向かわないで寄り道ばかりしてるいるし、
部活に出てきたら練習よりお茶とおしゃべり。
せっかくの強化合宿に至っては遊び一色に染め上げかけるというあんばいです。
それでいいのか
それでいいんだ
むしろそうあるべきなんだと思います。
部活動を熱心にやりたいのではなく、
仲間達とその瞬間をいかに過ごすかが彼女たちにとって一番重要なこと。


高校時代、文化部に所属していた経験のある方ならなんとなく分かるのでは。


自分がそうなのですが、
放課後部室に集まったらまず部活はやらなかったです。
マンガ読んだり
だべったり、
持ち込んだテレビゲームしたり
部誌(という名のみんなの落書き帳)を読み回して書き込みしたり
そんなことばっかりしてました。


でもやる時にはやってました。
弁論の全国大会にも出場したし、無線の免許も取ったし、同人誌な会報は毎月出してました。
……何の部活に入ってたんだとか聞かないでください。


話は戻って、「けいおん!」の場合、
彼女たちにはバンド活動がちょうどいい感じに区切りになってるのだろうなあと。


ほかにもテストや文化祭などたくさんの場学園生活のイベントはありますが、
彼女たちの紐帯はどこにあるかと考えればそれはバンドだと思うので。
なので、卒業と同時にみんなバラバラ、楽器からさようならとなっても一向に不思議ではなく、
輝きを伴ったまま彼女たちの心の中に残るのではないのかなあと思います。



そんな、
そのときの仲間がまた集結して月に二〜三度は遊んでいるような三十路過ぎな自分達みたいなことにならなければいいのですが。



【追記】
第六話の海外での評価がステキでした。
こんなトコ来る御仁方ならご承知のことかもしれませんが、
日本のアニメは海外では知的文化レベルの高い娯楽として扱われています。
(あー、似た例で行くと日本のパチンコ屋はサンダルにジャージで行けますが、外国のカジノは正装しないと入れませんよね?)


それも今日本で最先端とされているアニメならなおさら。
今回は澪の例のシーンが大反響でした。
ご飯を盛りつけたお茶碗に例えられたあのシーン。


“Nice Bowl”


その一言だけでしばらくおなかが痛かったです。
スクールデイズの“Nice boat”の一件からだと思うのですが、
(※スクールデイズの一件についてはWikipediaを参照してください)
いやー、あの件をふまえてこの発想ってすごいです。
マイナスをひっくり返してプラスに持ってくるというあたり。



【追記2】
今日の日記題名について。書き忘れてました。
シンディ・ローパーの曲名、初期の邦題です。正しくは“Girls Just Want to Have Fun”
「女の子だって楽しみたいのよ」って訳で有名。
アメリカの高校生達の歌で、
「男の子達ばっかりやんちゃして遊んで、あたし達におしとやかにしていろだなんてひどい話じゃない?」みたいな内容の歌です。この歌でシンディ・ローパーはヒットチャートに躍り出ました。