見た目で勝負の自炊生活

あたたかくなってきました。 神沢です。


こうもあたたかくなってくるといただく食事もそろそろ涼しいものを、
というわけで昨晩はざるうどんに。


お勤め帰りは地元館林、スーパー『とりせん』にて。いつものことです。
いつもはお総菜コーナーでその場の見切り品を狙うという地味な行為なのですが、
今回はざるうどんを狙って……置いてないですね。


麺類コーナーに回って袋詰め茹でうどん。
『流水にさらすだけ』というコピーが付いていて、簡単そうです。
調達して帰宅。



で、
お味の方は……。


……うん、リーズナブルです。


“reasonable”


“reason”(理由)

“able”(可能)


という組み合わせの言葉で、本来の語義としては
『理由に頷ける』→『納得がいく』という意味。
お買い得とか、安いとかいう意味ではないです本来。
……お察し下さい。


たしかにお値打ち品ではあったのだけれど、
「安かろう」ゆえに「不味かろう」では、
なんか腑に落ちないし納得がいかないのです。


今宵はリベンジマッチとすることに。
ざるそばで。


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『流水にさらすだけ 冷しざるそば』
消費期限は本日付、時刻は20時過ぎということもあって半額見切りです。
のっけの出だしから敗色濃厚な気もしますが、そこはそこ、ここはここ。


足らぬ足らぬは工夫が足らぬ
昔の人はいいことを言いました。


調達して帰宅し、いざ戦闘開始。


ええとですね、


昨晩は空腹を満たすことを第一理由に胃に入ればいいやと思ってプラスチックのボウルでそのまま食べたりしたのがよくなかったのです。食事は目でいただくことも重要です。
涼を感じさせる器(うつわ)にしましょう。



薬味。ざるにはつきもの。
わさびやフリーズドライの万能ネギを容器から直接とか、
まあそれはそれで便利でいいことなのだけれど、
見た目のおいしさを楽しむのならやはり盛りたいものです。


冷やしのざるなら麺の上、海苔はぜひにも欲しいですよね。
箸休めのお漬け物なんてあると嬉しい脇役になるかも。
お夕飯ですので晩酌と共に。





はい、


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こんなんでましたけどー、というわけで、
できあがりです。


ちょっとは美味しそうに見えますでしょうか。


蕎麦も薬味も漬け物も全部既製品なので、
これが自炊なのかと問われれば正直返答に心苦しいところもあります。


自分としては盛りつけの練習……みたいなものでしょうか。
かかった金銭的コストだけで言えば、コンビニのカップ麺より安いです。
ただ、
もし自宅に来客をいただいてご飯を出す時があったら、
「悪ィ、なんにも無ェ、っつーかソバしか無ェ」
セロファンラップにくるまれた『緑のたぬき』を出すよりは、
このくらいの出し物ができた方がいいのかなあと思うのです。
実際5分もかかってないですしね。
むしろ写真撮ってこの原稿書いている時間の方が長いです。


「でも手間ひまかかってるんじゃないですか?」


んー、
それは慣れというか。
アニメ『とらドラ!』の第一話で竜児が大河にチャーハンをこしらえていますが、
あれもこんなものなのではないかと。


慣れてない方からするとたいそうなことかも知れませんが、
慣れている方からするとさっとできてしまうことってあります。


こういったことって、
誰しも普段の日常の中でもいえることであって、


自分が簡単にできることが他の誰かにはむつかしいことであったり、
また逆に、
自分にはむつかしいことが他の誰かには簡単にできることであったりもします。


もしそういった場面に出会うことがあったら、
もしそれがご自身にとって簡単なことで相手にとってむつかしいことであったなら、


相手を笑ったり卑下したり中傷したりなんて無粋なことはしないで、
『和顔愛語』と共に寛容して共に歩もうとするスキルも時には必要なのではないかなと思うのです。






……と、
うまくまとめようとして、
自分のパソコンのわからないところは全部身内仲間うちに投げっぱなしな自分です。


「ねー、なんかよくわからないんだけどー」


少しは学ぼうよ自分、
と思った日のこと。



うん。