そこにある、しあわせ。
そばを食べに行こうと君は。神沢です。
そんなわけでお勤めが休日な本日、地元の仲間達とご飯に行ってきました。
『一升や』というお店です。群馬県館林市。
街からはちょっと離れたところにありますね。
お店は自分がよく通る道沿いにありまして目の前を何度も通り過ぎていたはずなのですがお店があるとは今日まで知りませんでした。しかも結構有名な様子。うーん、自分もまだまだです。
店内の壁一面に飾られた装飾品の数々。
いわゆる昭和レトロなアイテムでそれにお店の方がつけたメッセージがあちらこちら。なかなか特徴的です。
ここ館林では少ない五合そばを出してくれるお店との事だったのでそちらを目当てに。本日の参加者は自分、そねっとさん、みのさん、閣下の四名。まあ、いつものメンバーです。
五合そばの五合とはそばの量。
具体的には粉の量なのか茹でる前の量なのか後の量なのかはちょっと判然としませんが、以前別のお店で伺ったときは「五人前と考えて下さい」とのことだったのでそこから判断する事に。
自分の経験だと成人男性二人で五合そばはおなかいっぱいというところです。単純にざるを二枚半と考えたらむつかしくはない量ですね。
今回はおなかぺこきゅーな成人男性四名なのでメニューにあった『一升そば』を合い盛りで。以前も別のお店にて四人で一升食べた事もあります。期待に胸を高鳴らせて。
一升合い盛り 4800円
野菜天(大) 600円
注文のすぐ後に薬味とつゆが運ばれてきます。
たっぷりな量の刻みネギ。
つゆの味はかつおでだしをとったしょっぱめです。
そばは甘めより塩気のあるつゆの方が好きなので好みな自分。
どん。
五合そば到着。箸休めは塩ゆでの枝豆が嬉しいですね。
飾られた小口切りのきゅうりや添えられたお皿から大きさはご判断下さい。
いただきます。
自分、お蕎麦をいただくとき最初はつゆにつけません。
一二本を箸で手繰り、そのままいただきます。
太めに切られた麺は香りがよく、コシもあってつゆと共にさらに自分好み。
自分なりのいただき方。
基本としてそばは上品に食べるようなものではないと思うので
音を立てる事は気にしないでいただきます。ずるずるちゅるちゅる。
味や歯ごたえも楽しみたいのですが、
いただき始めは香りも楽しみたいのでつゆは手繰った麺の下半分にのみ浸します。そうしてしばし香りを楽しみましたら次に楽しみたいつゆの味。
そば猪口になみなみなつゆにしっかりと浸していただきます。
めんをつゆに全部つけるのは粋ではないという向きもありますが、
流儀より作法より何はともかく自分が楽しんで味わえる事が重要だと思うので好きにいただきます。
ずるずるっ!
ぞるぞるっ!
うーん、うまいっ!
野菜天の登場。
新鮮野菜の揚げたてはあつあつのほくほくです。
薬味の大根おろしと生姜もおろしたて。
うどんも登場。
夏野菜のオクラの緑、色合いを引き立たせて涼感に溢れます。
箸休めは大根を醤油で漬けたもの。なんて言うんでしたっけ?
茹でたてのつやつや。
存在感のあるコシ、がっしりした食べ応え。
つゆに続いてそばと来て、ここでこのうどんです。
自分好みの三連コンボ。
これはもう定期的に通うしかないなと。
そう思うしかない、そうとしか思えないうれしさです。
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で、
ここでひとつ問題がありまして。
最近の不肖・神沢。
お勤めの方が忙しく(ありがたいことです)普段の日常では昼食をきちんと食べるという習慣からは離れていました(コレは逆に良くない事です)
あのですね、
一度にまとまった量が胃に入らないんです。
最近のランチはもっぱらスポーツドリンク。
こう書くと「マサミチ手前ェいつも食事の時飲んでばっかで食わねぇじゃねぇかよ」とか言われちゃいそうですが。
みんなが一生懸命箸を手繰っているその瞬間、自分の手は別の品に……。
「あれ? 神沢さん一人で仕上げのそば湯に入り始めちゃってるよ?」
いえいえ聞いてくださいって。
コレも大切な取材なんです。
こちらのそば湯はいいですよ。
そば湯を出されるお店ってたいてい二通りです。
茹で釜からそのままゆで汁だけを注いでいるお店も在れば、
おそらく……推測ですが……別に仕立てて出しているお店も在ると思うんです。早い話がゆで汁にそば粉を新たに足して香りとコクを出しているんじゃないかという事なのですが。こちらのお店は後者ですね。
香りがすごくいいですよ。
……もうおなかいっぱいで箸を持つ力がありませんのですけれども。
ちなみにみんなとのご飯会で一番最初に戦線離脱するのはいつも決まって自分です。ごめんなさい。ありがとう。
食べきりました!
お店の張り紙に
「お持ち帰りご遠慮願います」
とあったので頑張りました。……自分以外のみんなが。
うーん。
以前の経験だと四人で一升は難なくこなせるミッションだったのですが、
今回はちょっと難易度が高かったです。
理由はおそらくうどんの存在かと。
同じ五合でもそばよりうどんの方がボリュームがありますね。
そしてこちらのうどんはコシがあり食べ応えがあるので、
その分早く満腹になりやすいのではないかと。
今回のこの量だと、後もう二人くらいいたらおなか具合としてはちょうどいい満たされ方になったかなあと。
本日のお会計、
割り勘するところの一人1300円でした。
天ぷらそばの相場としては1300円は妥当なあたりだと思います。
それが合い盛り大盛りで楽しめるとなればお得なのでないかと。
ただですね、多すぎましたよね、やっぱり。
前述の食べログを参考にしてみると一人前合い盛り660円なんてのを見かけますし、参加が小人数なら人数分そちらをいただいて野菜天を一つとれば問題なく楽しめるのではないのでしょうか。
そんなこんなで、
【追記・その後のぼくらの】
食後の自分たちはおなか大満足。正直苦しいくらいでして。
「どうするー?」ハンドルを握るみのさん。
「中村行ってー」そねっとさん。(『酒の中村』:館林にあるお酒のディスカウンター。お酒もさることながらソフトドリンクや食料品も格安)
「マジアカ見に行ってその後アイス」自分。午睡しつつ。
「マジアカ!?」閣下。持参したPSPで狩りを始めつつ。
三十路オタク達の休日はこんな風に過ぎていきます……。
佐野のアイス屋さん、サンタルチアでそねっとさんがおごってくれました。カップアイスはトリプルですよー。
上から桃のシャーベット、ベリーとヨーグルト、見えないけれど栃木のイチゴミルク。素材の味を丁寧に引き出すお店なので自分たちのお気に入りなのです。ごちそうさまでした。
うん。