読み終えた……かな?


キュウべえちゃんマジ天使。神沢です。



二日間お休みありがとうございました。
とはいえ、お休み中もぽつぽつとは書き込んで「連続更新してます」と、
こすっからい言い訳を鋭意実践中でもあり。



お休み中は友人宅へ遊びに行きまして。
蔵書の性格が違うことにあらためて驚いたりなどしてました。
もともとは自室に遊びに来た友人が
「あ、俺コレ読んだコト無ェ。おもしろそう」
と、思ってもらえるような蔵書を心がけていたのですが、
そこから転じて書籍紹介の方も、
「自分のようなえろげオタが手に取らないような品」
そんな品を紹介させていただこう、そんなもくろみだったのですが、
いつの間にかコレはコレで自分の蔵書の流れができてしまいまして。
うーん、
「本棚を見ればその人の『人となり』がわかる」
なんて言葉も、あながち看過できたモノではないなあ、などと。


書籍紹介。


うん、『書評』という言い方になるとまたちょっと意味合いが違ってきますので自分はその言葉は避けているのですが、
まあ、
おすすめですよー。
ていどのですね、
のんびり、ゆっくりしたお話などを、今夜も。



20110120220816
もしリアルパンクロッカーが仏門に入ったら 架神恭介 イカロス出版


何度目でしょうか? 三度目ですね。
『三度目の正直』というか『仏の顔も三度まで』というか。
調達した時に自分が欲しかった情報がおおむね手に入れられた(読み進められた)ので今回でこの本のご紹介は『打ち止め』にしようかなと。ミサカはミサカは。


自分は仏教徒真言宗なのですけれども、
お恥ずかしながら、その『仏教』も『真言宗』も詳しくは知らなかったんですね。
「じゃあ、ネットでググってみっか」


真言宗 - Wikipedia


もう、最初から何が書いてあるのかがわかりません。
初めてな言葉ばかりで理解不能です。


そもそも、
仏教って何ですか?


この時点でサイト巡りは辞めました。
真言宗の一番えらいところ、総本山? は、高野山なのですが、
捜せば多分ホームページはあると思うのです。
しかし自分には仏教そのものに対する基礎知識がなかったものでして、
「ぼんやりとした半可通状態で深いところに入っても何もわからんだろうなあ」
「本山に行っても仏教そのもののコトは教えてくれまい。真言宗のすばらしさだけを教わるに過ぎないのだろう」
とは思ってました。


こういった考えのきっかけになったのが、



http://www.nicovideo.jp/watch/sm6347888


蝉丸Pのこの動画でして。
ものすごくわかりやすかったんです。
目から鱗が落ちる』とはこのことかと!
……しかし仏教そのものについては御坊は何も教えてくれていないんですよね、この動画。
自分で学ぶしかないなあと。



20110120220816


うん、
すごくわかりやすかったです。
仏教史という視点から網羅されていて、学術的に仏教の歴史をひもとけるんですよね。
読めば読むほど、
仏教から神秘性がなくなっていきます。
このことは自分としてはよかったかなと。


自分が宗教の話をする時に前置きでいつも述べさせていること。
・自分は特定の宗教、宗派への勧誘を一切いたしません。
そして、
・宗教は生きている人間のためにあるモノです。


あ、言い忘れましたが今回もそうです。


この、
・宗教は生きている人間のためにあるモノです。
自分で言っていて、それに答えをもらえたような気がします。


本を読んで、そして自分なりの解釈ですが、


「もともとはお釈迦様も普通の人の子でございました」


でした。
なるほどな、と。


この記述に憤りを感じられる方もおられるやも知れませんが、


読めばわかります。
読めばわかるんです。


ただ、


この本の存在が絶対であるわけでもありません。


読みやすくわかりやすく。
食べやすく噛み砕かれた仏教史の本であるに過ぎません。


この本だけ読んで仏教を知った気になったら大間違いだと思います。


仏教に対してたくさんある入り口の一つとして、在ります。と、思っています。


自分が読むにあたっては二つの方向から読みたいと思っていました。


一つは、
「仏教って何?」
一番最初の人であるお釈迦様、ゴータマ・シッタルダさんですね。
彼は何者だったのか。
彼は何をやったのか。


もう一つは、
「今自分が所属している『真言宗』って何?」
たくさんある仏教の宗派の中で『真言宗』とはいったい何なのですか?


この二つでした。


読み進めていきますと、
かなり読みやすいのですが、
それでも自分の現在の実生活にはあまり関わりがないこともあって、

……
………。
何度寝落ちしたんだろう。



でもまあ、
収穫は収穫。
遅咲きで年齢不相応な収穫ではあるかも知れませんが、
『信者』という視点ではなく、
『歴史の観察者』という視点で仏教を観てみると、
大収穫です。


自分が今までこの場でお話ししてきた内容と照らし合わせて読んでみると、
ああ、あの日のアレ、この本の内容で書かれているこの内容に近いなあとか感じたり。
(とはいえ仏教を意識して書いてきたわけではないので気にしないで下さい)
(何度でも申し上げますが自分のこの場は布教の場ではありませんので)
(むしろ記述内容を宗教に結びつけられたら『ヤ!』です)



うーん。
軍事や銃器の専門書ならどんなに深い内容でもすいすい読めてしまう自分です。
『好きこそものの上手なれ』というヤツですね。
しかし、
宗教は今まで門外漢でもあったのでなかなかに取りかかりづらく、
それゆえにおもしろいなあと。


そう思うのです。



蛇足ながら最後に。





http://www.nicovideo.jp/watch/sm6347888


一冊読み終えてこの動画の説明文を読みますと、
あああああ! なるほどな! と思えました。
思いました今!


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仏教史や仏教哲学史などを、ちょっと押さえておきますと
自分こそが一番正しいと言う種類の説や信仰は「主張」であって
「歴史的事実」では無いと言うことが、理解できます

歴史と信仰は分けて考えないと、自分の信仰=普遍的事実→他者に強制となってしまい
うざったい人間の出来上がりですから、要はバランスでございます

【超約】二次創作でサークル活動するなら
    原作を読んでから活動すんのが礼儀だろ…常考


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そうですよねえええええ。



しかしながら、
蝉丸Pの言うこと全てに首を縦には振れない自分でもあります。
百分率は円グラフで言ったら、カレーのお皿くらい。
ごはんがありますよね、カレールーも乗ってます。
それがほとんどです。
その時の、
福神漬けの割合くらいで蝉丸Pには異論反論があります。


盲目信仰は視野狭窄ですので。


うん。