それもひとつの (時限日記)


ネタなのかも。神沢です。



海外TVドラマ『パシフィック』を観ていて
おもしろかった部分などを。





ではフランドール、おいでー。
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はい、
たのしい英語の世界へようこそ。神沢誤訳の時間です。
今回は時限日記なので短縮版にて。





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兵隊さん達のごはんの時間。


戦地での給食です。


メニュー表がおもしろいですね。
まず、
“DINNER”という表記。
ディナーって、
日本では夕食に捉えられがちなのですが、
本来は夕食のことではないのです。


『一日の食事でいちばん豪華なモノ』
が、
“DINNER”


本来の『夕食』は
“SUPPER”


これ、
この上記の写真、
戦地でのお昼ごはんの様子なのですが、
この立て看板の意味は
「今この場で食える一番立派なメシはこの時なんだぞ?」
という意味も含んでいます。
今この時に食べずしてどうするのか、と。



メニューの内容もすてきです。
・RICE WITHOUT BEEF
・RICE WITHOUT CHICKEN
・RICE WITHOUT SHRIMP


・米、牛肉なし
・米、鶏肉なし
・米、エビなし



早い話が米しかないのですが、
コレを書いた給食担当の兵隊さんも米しかない実情を皮肉って書いたメニュー表です。



列に並んだ兵隊さん達は自分の食器
(兵隊さんは自分で自分の食器を持ち歩いています)
に、調理した米がのせられるというあんばい。



え?
神沢さん、
調理した米って、
それ、
『飯』じゃないの?


うん、
近いけど違うんですね。
ここがまた英語と日本語の違いでして。



日本語で『飯』というと、
米を炊きあげた、お茶碗に盛られているアレですが、
英語の世界では
『米』も『飯』も、
“RICE”なのです。


……英語って大雑把だなあ、
いえいえ、
日本語だって大雑把ですよ?
英語での『牛』は
“bull”“cow”“ox”“cattle”そして“beef”
種類ごとに呼び分けがあるのですから。


身の回りにあるモノほど
呼び分けが細分化されていくのが言語です。



オタク同士でないと通じない言い方があるのと同じです。


しかしながらこの映像の続き。
兵隊さん達が手にした“RICE”は、
現代の日本人からしてみればなかなかに厳しいモノでして。
炊いたの?
煮たの?
(おそらくは煮たのだと思いますが、炊いたごはんとお粥のあいのこみたいなモノ)
おかずも無しにそれ食べて、
明日も命がけで人を殺せとは、


戦争とは厳しいモノです。



うん。