きらきら星

ここはえろげー系テキストサイトです。
ですので記述内容には充分に眉に唾塗ってください。神沢です。



みなさんは『きらきら星』憶えてますか?
自分はチビッコ小学生の頃、小学校のたて笛で習った覚えがあります。
♪ドドソソラソ
♪ファファミミドレド
……だったと記憶しているのですが。さてはて。


(ところで♪←『おんぷ』って入力すると頭の中に『瀬川』って浮かんでくるのは自分だけですか? そうですか)



さて、
旋律はうろ覚えなれど、
どんな歌だったでしょう、『きらきら星』


これです。

http://www.youtube.com/watch?v=yCjJyiqpAuU
きらきら星 - Wikipedia


まあ、Wikipediaの方を読んでいただければすべて解説はその場にあるのですが、
「手抜き、いくないっ!」
Wikiをご覧いただくのもお手間なので、ざっとお話しします。



そんなわけで。
お話しをする前に。


では、
いつもの助手さんを。


フランドール、おいでー。
20100206002610
はい。
今日は楽しい英語の時間だよ? 神沢誤訳の時間です。
ついでにちょっと英語の世界のお話しもしますよ。



『きらきら星』
マザー・グースですね。
日本ではマザー・グースとして入ってきたものが知られています。


え?
マザー・グースってなんなの?』


そうそう。
よくある、あります。
解説しているつもりが、
もっと聞き慣れない言葉を持ち出して読んでいる方を煙に巻いてしまう文章。
解説されている方は、解説のために別の言葉が出てきたから、
「ああ、そうなんですか」と、
なんとなく理解できないながらも納得してしまうという。
うまいこと聞いたつもりで結局わからなかったんです、という記述。


そうではよろしくないですよね。


そうではよろしくないので、
まずはそのあたりから。
ものすごく簡単に。


ええとですね。
解釈や解説の方法はいろいろあるのですが、
いわゆる『マザー・グース』というのは、
イギリスのお母さん達が、
ご自身のチビッコ達にうたってあげる歌のコトです。
言葉をまだ話せない頃から、
もう少し大きくなっての子守歌くらいまで。
お母さん達がこども達にうたってあげる歌。


もしくは絵本などでも『マザー・グース』はあるのですが、
・作者の名前ではありません。
・本の名前ではありません。
・歌の名前ではありません。


ひとことで言うと
・英語文化圏における作者不詳の童謡
というコトになります。


うーん、
掴みづらいですねえ。
でも日本にだってそんな歌はたくさんあって。


♪鬼ーのぱんつはいいぱんつ
♪つよいぞー ♪つよいぞー


♪とんぼのめがねは水いろめがね
♪青いお空を ♪飛んだから
♪飛んだから



『だからなんだよ』って、
突っ込んだらそれでおしまいな歌はたくさんあります。
内容は二の次で、
うたってあげること、そのもの、その行為、
それが大切なことなんですね。



戻りまして『きらきら星』


この歌は同じ旋律ながらも多種多様な歌詞が世界中にありまして。


日本では『きらきら星』界の最大派閥、
マザー・グース』を取り入れてます。




せっかくここまで来たのですから、
原典(オリジナル)の話を少し。



元はフランスの歌、シャンソンです。
生まれて初めて恋を知った少女が、
恋に身を焦がすその心境を母に訴える内容の歌なのです。
歌詞の内容の詳しくは前述したきらきら星 - Wikipediaこの中にありますのでご確認ください。



です、が!


いつどこでこうなりました?



http://www.youtube.com/watch?v=VMdCHNh7If0
ねえ!言わせてお母さん
何で私が悩んでいるのかを
お父さんは私にまともでいてほしがってる
どこかのえらい人みたいにね
私に言わせりゃ、飴玉(あめだま)のほうが
まともでいるよりすてきなの


自分をしつけようとする厳しいお父さんに不満を漏らすチビッコさんの歌になってます。


チビッコさんの心境はわからないではないのですけれども。
そしてお父さんの心境ももっとわからなくはないのですけれども。



恋に身を焦がす少女の心情吐露、
そこから、
自分に厳しくあろうとする父への不満。


原典フランス語版の『きらきら星』は
いつだって『大人ではない立場』からの視点でうたわれています。



この共通項がおもしろいですね。
だって、
この歌、
つくってるのはきっと大人ですよ?



そして、
英語版はマザー・グース版。
チビッコ視点はもっと手に取りやすくわかりやすくなってきます。



大人からしてみれば大したことのない、
どうでもいいようなことでも、
チビッコ達の視点からしてみれば、
毎日が大冒険で大発見の連続なんですよね。




さて。



今回の神沢誤訳。



http://www.youtube.com/watch?v=s3qDnPzHFuo
歌っているのはきっとあちらの『うたのおにいさん』なのでしょう。


Twinkle, twinkle, little star,
How I wonder what you are!
Up above the world so high,
Like a diamond in the sky.
Twinkle, twinkle, little star,
How I wonder what you are!


きらきら かがやく おほしさま
とっても とっても きれいだな
おそらに いっぱい かがやいて
いっぱい たくさん きらきらしてる
きらきら かがやく おほしさま
とっても とっても きれいだな






うーん、
ちょっと小恥ずかしいですね。
ですが、
チビッコさんに食べてもらう栄養としての言葉、
その言葉としては、
このくらいがいいのではないかと。


詳しくやるとするのならばいくらでもできるところなのですが。


“How I wonder what you are!”


what you are :あなたが何者なのか
I wonder :私は驚愕の心境です
How :いかにして? っていうか、ええっ!?



“How I wonder what you are!”
『っつーかさ、手前ぇ一体何者なんだよ? ワケわかんねぇよ!』
こういう訳のやり方もできるわけで。


前後の文脈を読んで、
誰が読むのかを考えて、
それで翻す(ひるがえす)
そして訳すのが、
翻訳です。


必ずしも文法通りに、言葉の意味通りにやれば正解が導き出せるというモノではないので翻訳は。


やってておもしろいのが翻訳なのですが、
立場が立場だと、
いろんな意味で、
命懸けなのかも知れません。



そう思った日のこと。



うん。