吹き矢な日


雨の降る日のインドアスポーツ。神沢です。



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最近調達した吹き矢、ブローガンを試してみようと。




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エアソフトガン用の的ですね。
外周の白い丸は直径11.5センチ、
中の黒い丸は7センチほどです。


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幅60センチ、高さ90センチのコルクボードに貼りまして。
(画鋲が見あたらなかったので手近にあった矢(ダーツ)で留めました)



距離は5メートル。
数は10本。



最初は長い方、40インチにて。
とうっ!



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あらまあ。


円の中に入れるどころか、
何本かは外れてしまいました。




次に短い方、30インチにて。
えいっ!



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うーむ。



一本一本慎重に狙いをつけたつもりだったのですが、
なかなかにむつかしいものです。



初めてのことだったので……では次に繋がりませんので、
自分なりに考察など。



問題その1。
狙いの付け方。
筒先がまっすぐ的の中心になるように狙いました。
以前この場で『ゼロイン』といういうお話しをさせていただいたのですが、
鉄砲でも弓でも吹き矢でも、野球のボールでも、
一度放たれれば飛んでいく途中で物体は重力に従って徐々に落ちていくのですね。
その落ち方がどの程度なのか把握できれば、
その分だけ上に向けて飛ばせばいいワケです。
今回は初めてでしたのでどのくらい落ちていくかわかりませんでしたからとりあえずは気にしないことに。
まずは道具を知るというコトですね。



問題その2。
吹き方。
吹き矢は吐く息で、つまり横隔膜の筋力で飛ばします。
厳密には横隔膜の筋力で肺の中の空気を送り出し、その空気の力で飛ばします。
空気の量と送り出す力が毎回決まって同じならば、
着弾点、的に当たるその位置、
少なくとも高さは同じ場所になるはずです。
なぜ違うのか?
飛ばす力が異なるから、ということになりますね。



問題その3。
力の入れ方。
30インチより長い40インチの方が命中精度がよさそうに思えますが、
実際には当たった範囲が広い(集弾:グルーピングと呼ばれます)のです。
……40インチが先で、その後慣れてきてから30インチだったからでは?
そうも考えられますが、
「では、その『慣れ』の中にあったモノは?」
確証無き推測ですが、
おそらくは力の入れ方。
吹く時はお腹をへこませて、横隔膜に力を入れます。
一瞬のウチに慣れない筋力に力を入れますから、
その際に体が緊張し、吹き矢本体がブレてしまったのでは? というもの。
吹き矢本来のブレの影響は30インチより40インチの方が顕著に出ます。



対策。
・どのくらい上に向ければいいのかは本数を経て体で覚える。
・同じ呼吸と同じ力を意識する。
・本体は力を入れすぎず、しっかり持つ。



こんなところかなあと。


おもしろいです、吹き矢。
当たると楽しいのですが、それ以前にやってみるとわかります。
あんがい、
あんがい、
お腹の力が要ります。




うん。






【追記】
構え方。


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右半身を後ろに引くか、


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真っ正面に構えるか、


自分は小銃の構え癖(もしくはかっこつけ癖)で右半身を引いてしまいますが、
どちらでもやりやすい方でいいんじゃないかと思います。




【追記・2】
射撃競技からの考え方なので自分のこれらの考え方とは違う部分もあるやも知れません。


それと、
やはり仕方ないのかも知れませんが、
殺傷目的での使用を前提とした意見を見受けるのは悲しいです。
銃だって射撃場で的を撃つのと戦場で人を撃つのは違う話でございますので……。