青い瞳のお友達


実際には瞳ではなく虹彩だ、というツッコミはなしで。神沢です。



http://bit.ly/qd4cXa
『“Edelweiss”英語化パッチが登場』
字幕付きで配給とのことです。



日本のアニメやゲームは少なからず訳されて海外でも楽しまれています。
商いとして取り扱われているモノもあれば、
個人が趣味で翻訳しているモノなど、さまざまですね。


たとえば『ひぐらし』の原作(同人ゲーム)
その英語化パッチは個人の方が趣味で訳したと聞いております。
手がけた方が日本の方なのか、それとも向こうの方なのかまではちょっと存じ上げないのですが。
(ちなみにアニメの英訳版は商いとして取り扱われています)



えろげーですね、『エーデルワイス
むこうではえろげー、えろマンガ、エロアニメ、ジャンルとしての総称は“HENTAI”です。(主に美少女ゲームを指すそうですが)
いま日本で「変態」というと、
さぞかし性嗜好異常者かのように聞こえますが、
要は簡単なことで
日本語での「エッチ」その語源が「変態」だからなのですね。




そんなこんなで、
実は翻訳ってむつかしいのです。


日本語をどこかの外国語に翻訳したりとか
どこかの外国語を日本語に翻訳したりとか


機械的にはできるんです、
機械的には。


ただ、
書くにしろ話すにしろ、
言語は「自分の意志を相手に伝える」ための手段でして、
その言葉の中には意味があります。


たとえれば、そうですね、
ニコニコ動画でのコメに『うぽつ』とか『わこつ』というコメがあるのですが、それです。


『うぽつ』→アップロードおつかれさまです。
『わこつ』→わく取りおつかれさまです。


これをね、
これを英語でどうやって解説するのかとなるとけっこう骨が折れる作業でございまして。


その言葉で話す方達の世界を知るためには、その言葉の中に含まれる文化に通じていないと難しいのです。


身近には、とはいえこちらも例えですが。
アメリカでのスポーツ、大きな大会ではプレイ前の開会式(開幕式だったか)には、
必ずアメリカ国歌が歌われます。
コレは年々大がかりになってまして、
国民的に人気のあるアーティストが歌ったり、歌の前後に大がかりなイベントがあったりしてかなり派手です。
それはなぜかと言われたら、理由があるからなのですね。
たいして日本では。
んー、最近は見ていないのでひょっとしたら違うかもですが、
夏の風物詩、甲子園での高校野球
8月15日正午になったら試合を一時中止して、一分間黙祷してるはずです。
それはなぜかと言われたら、理由があるからなのですね。
それぞれ、知らないかたからしてみたら「?」な話なのですが、
翻訳の世界ではココがキモです。
こういった内容って、映画やゲーム、アニメの翻訳では
シナリオの進行にはさほど影響のない些細なことなのです。
どうやってそれを知らない方にわかりやすく、考えさせないで説明してあげられるか。


けっこうめんどくさいんですよ。


自分達にとってはあたりまえなことが、
角度を変えて立ち位置変えて改めて観察してみますと、
あたりまえだったことがとたんに違う別の何かに変わったりもするものです。



日々是好日



あたりまえに思える毎日は、
実はけっこうおもしろい。


そう思うのです。



うん。