2011年バリウムの旅


本日はシモの話のため、ごはん中の方はご注意ください。神沢です。



ひさびさの健康診断でバリウムを飲んできたのですが、
いやー、
今回は辛かったです。


バリウムって最初に顆粒状の発泡剤、駄菓子屋に売ってる粉末炭酸ジュースの元、それの味無し強力版、みたいなのを口の中に入れ、その後お水で飲み下すのですが。
見事に気管に入りかかりまして。
しかし飲み始めたものは止められない、僅かばかりのお水で気管入りかかり以外の顆粒発泡剤を飲み下し、続いて一気にバリウム。140cc
140ccって、検診車内部の壁には『缶コーヒー一本より少ないです。一気に飲み干してください』って書いてあるのですが、楽ではないですよ。
空腹な胃の中に発泡剤とそれを溶かすためのお水を入れて、発泡し始めてるんです。
その上で味はどうなのかとココの記事にする努力がまったく起こらないくらいの勢いで一気飲み。


んー! んー! んっんっんっ!
気管にひっかかってる、ひっかかってます。


お腹がふくれて……げっぷが出そう。でも出しちゃダメ。


そしてあの、
爆撃機の機銃座も真っ青な360度自由に動きそうなあの撮影台に乗るわけです。爆撃機の機銃座というか、CIWS(ファランクス)の台座みたいなアレ。


つらいですね
こくですね


「はい、その位置で右に二回まわってくださーい」
自分はアレですか、
ガトリング砲の銃身ですか……。




撮影も終わりまして、下剤4錠をいただいて解放されました。


げっぷは収まったのですが、今度はお腹がくだりかかってます。
うう、
ごろごろしてきました……。


下剤の解説書には
「とりあえずこの下剤二錠を400cc以上のお水と共にお飲みになりしゃんせ」
と、書いてあります。
昨晩から飲食はしていないのでそのくらいの水分ならすぐに摂れますが、
それよりなによりごはんがたべたいのです。
おなか……すきました。



朝も早くから遠出してきたこの検診会場。
少し探して何かおいしいものでもいただきたい気持ちだったのですが、
徹頭徹尾冷徹な下剤の解説書。
「お早うなにか召し上がりませんと、あなたの中の白い恋人がひどいことになるやもしれませんえ」
との脅し文句が。


もう、
一晩掛けて飲むな喰うなのげっぷするなの
今度は飲めだ喰えだと、
かなり忙しい状態です。
ドMの人って、こんなコトで悦べるのでしょうか。
お強いんですね。


とりあえずは来る途中に見かけた牛丼チェーン店、
最近ネットでは『隙屋』などと言われているあのお店へ。
牛丼ミニ、+2辛、味噌汁とサラダのセット。
南方戦線の日本軍将兵もかくやという速度で掻き込み、
お会計のあとはまっすぐにお手洗い。


……
……でた。
すごい、
でた。



服用してから20分足らずです。
原子番号56番。元素記号Ba アルカリ土類金属のひとつで、単体では銀白色の軟らかい金属。バリウム


胃から小腸、大腸を通り過ぎ、
いえ、文字通り『くだって』
出てきました。


すごいスピードだなあ、と思ったのですが、
事前準備のことを考えてみると、なるほどそうなのかもな、と。


胃の中を撮影するわけですから、
要はその胃の中が空になってればいいわけです。


とはいえバリウムは本来食べ物ではない以上、
服用後は速やかに排出するべきでして。
そうなると人体のメカニズムは単線の鉄道路。
胃から先、小腸、大腸に『先行車両』がいると、
全てにおいて優先したいこのバリウム超特急。略してバリ超、
その進行が妨げられてしまっては
水野晴朗演じる山下将軍の推理も冴え渡らないことになってしまいます。
かたせ梨乃だってがっくりしちゃいますよね。


書いてて自分でもよくわからなくなってきましたが、
久々の補給に喜ぶ小腸大腸演じるは日本軍将兵
『補給だー!』『糧秣だー!』『わーい』『わーい』『わぁい』
男の娘が混じってるのはご愛敬としても、
水溶化というトロッコに乗ってやって来たのは
『『『石ころじゃーん』』』
食えたものではございません。
そのまま華麗にスルーはネットでの釣り針の如く、
簡単な絵文字で表現するところの、
出口は



 *





……
………
あ゛ー



おちついた。




※注 結果には個人差があります。


※注2 自分の場合は、だいたい、お昼過ぎくらいまで出てました。




最後に
ここは本来、えろげー系テキストサイトなので


このくらいのネタはむしろ軽い方だと思ってください。





うん。