そこがだいじなんです

日常での『着眼点』 自縄自縛の落とし穴。 神沢です。




銃の撮り方。




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この場所でよく載せさせていただいているウチの仔、89式5.56mm小銃の全体写真。
いいですねー。
かわいいですねー。
すりすりしたいですねー。


……。
まあ、治らない病気ですから。



しかしながら、
今回この写真、
写り具合にそこはかとなく気になることがありまして。
撮り直してみました。


はいっ!


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やはり違いました。


何が違うのかというと、
挿してる弾倉とか、撮影の昼夜とかではなく、
前後の入れ替えです。


パースの付き方なのですよ。


角度をつけて撮っているので、
手前の方は大きく、先の方は小さくなります。



並べてみましょう。
レンズから撮影対象への距離、撮影対象の角度はほぼ同じ。


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ぱっと見の違いでわかりやすいのは
銃床(ストック)の大きさと、
被筒(ハンドガード)の長さですね。
上の方がずんぐりむっくり、よく言えば武骨。
下の方は細長。よく言えばスマート。
どちらも同じ品を撮影しているのに、
その印象はかなり違います。



……下の方が細長ーく、見えませんか?




銃器撮影のパースの付き方、その違い、恐るべし。



ともすればそれは、
自分の眼(まなこ)に映るモノすべてに言えるのかも知れませんね。



何か一つ、
そこにモノゴトがあったとして、それを見つめてみるとします。
見る人によってそのモノゴトの見え方は違うことですし、
そこから抱く印象というのもまた、違うモノです。


こんな鉄砲一つだって見方によって印象は違うのですから、


ちょっと視点を変えただけで、
日常は気付けばおもしろいコトに満ちあふれているのかも知れません。



そんなことをゆるりと思う春の夜の日のことです。




うん。