『えろげー』

自分がこの場でお話しする『えろげー』についてのことなどを少し。そんな日のこと。


結論から言ってしまえば、自分が指す『えろげー』とは、
『現実にはありえない内容を娯楽として楽しむPCゲーム』
です。コレが大前提。


んー、娯楽の質っていうモノを考えるのですが、
発信と受信がそこにあれば、需要と供給というモノが生まれます。
本を書く人がいれば本を読む人がいる。そういうこと。
果たしてその内容は? そこがたいせつなんです。


たとえばここに二人の登場人物がいて、今から一緒にお昼ごはんを食べます。
・「ピザが食べたい」
・「ラーメンが食べたい」
ピザ屋もラーメン屋も別の場所です。
でも二人は一緒にお昼ごはんを食べる約束です。
約束を守って一緒にお昼ごはんを食べるために二人は何をすればいいのでしょう?
コレが問題なんですよ。
大人ならわかりますよね、
・譲歩する「今日はピザを食べに行こう、でも次はラーメンがいいな」
・主張する「今日はラーメンにしようよ。次はピザにするからさ」
・交渉する「じゃーんけーん、ほいっ!」
で、
大人になりきれてない方がいるのです。
・「ラーメンにしないと、殺す」
ここで笑うことができればこの文章読んでいるあなたは大人です、笑えてるから。
ですが、
この世の殺人事件ってこんなレベルで起こってます。それが実情です。
くだらないでしょ?
くだらないんです。


18禁PCゲームはこういった内容を扱っています。


ちょっと中身を想像力で膨らませただけ。
試しに同じ話で想像を膨らませてみましょう。
お昼ごはんの約束では規模がちょっと身近なので、ハリウッド気味に。
インディジョーンズくらいに大きくしてみて。
……まあ例え話ですから。
大冒険真っ最中はもう本当に今まで経験したことがなかったくらいのピンチを紙一重くらいのきわどさでなんとかくぐり抜けて(うん、ハリウッド級だ)
インディージョーンズなものですから自分達、洞窟内を走るトロッコとかに乗って大脱走なワケです。ピストルなんて品は役に立ちそうなところで落としちゃうんだよなあやっぱり。(うん、それがハリウッド級だ)
坂道のトロッコ早い早い。追いかけてくる敵も振り切ってようやく逃げ切れそうな頃合いに……。止まろうと思ったらブレーキ壊れてやんの。


止まらないぃぃぃ!


暗闇の洞窟その先には小さな明かり。それがどんどん大きくなって……、


崖じゃん。
このままだったらまっさかさまじゃん。


なんとかピンチから逃げ切れたのにコレってナシじゃね?
どーすんのさ、どーすんのよ?


って、あった!
線路! 分岐ポイント!。
このまま行ったら猫まっしぐら崖まっしぐら。死んじゃうってそんなの!


んなこたやるわきゃないっての!
得意のムチで線路の分岐レバーを捕まえてえいっと曲げて落ちない方向へこのトロッコへ……。



分岐ポイントその先、線路の上。
縛られて寝ころんでいる恋人がいる……。


……長くてすいません。これ、トロッコ問題ってヤツです。


現実にはこんな選択肢ないですね。ん、自分が思いつく限りまずないと思うのですが。
ただ、分別がついていて社会に適合している人間ならば、「架空の話」として楽しめるのではないかと。


ピザかラーメンかを決めることで殺し合いになることはないでしょう。
ないのでしょうけれども、それは解決の手法を知っている立場の人間が娯楽としてたしなむから楽しめるのであって、知らない人間が単純にこの文章を読んだら、
「ああ、相手を殺しちゃえばピザが食べられるんだよね」
って、思いかねません。まじですか、まじですよ。



現実にはあり得ない話を楽しめる能力は現実を知っているからこそ培える能力です。



『えろげー』もとい18禁PCゲーム、
性も狂気も暴力も、
現実にそれはあり得ないからこそ分かり切って楽しめる娯楽なのです。
うん。