やまとうたは ひとのこころをたねとして よろづのことのはとなれるにける
http://www.youtube.com/watch?v=DNr68wLEgVg
君の知らない物語 supercell −PV
supercellの曲って、詞がものすごく恥ずかしいですよね。
この歌、『君の知らない物語』はアニメ『化物語』のEDなのだそうですが、
すいません、自分『化物語』知らないです。
ただ、ちょっと思ったことがあって、
『supercellの曲は、初音ミクがボーカルであることが前提』
な、部分があるということ。
初音ミクって、存在がものすごく透明なんですよ。
公式設定は年齢と身体の寸法くらい。
趣味とか性格とか暮らしぶりとか、一切無い子です。
透明であるがゆえに何色にでもなり、
透明であるがゆえに何色にもならない。
そんな子です。
なので、
作り手の方達が初音ミクにどんな歌を歌わせようとそれは初音ミク本来の歌となります。
実在する歌手ならなかなかこうはいきません。
例えれば『メルト』
『ピンクのスカート お花の髪飾り さして出かけるの 今日の私は かわいいのよ!』
この歌詞の一節が実在の歌手の方ならば、
聴く人によっては (おおむね主観的な意見となるのでしょうが)
「テメェどのツラさげて言ってんだよ、鏡見てモノ言えってんだよ」
なんて評価も出てきちゃうんじゃないかと。
存在が透明である初音ミクはそれゆえにどんな楽曲でもこなせるマルチプレイヤーなのではないかな、と思います。
……前述の『君の知らない物語』のボーカルが肉声なのは『らき☆すた』でいう『神の見えざる手』になると思うのです。
……ん? ああ、利権版権著作権、そういう話です。うまいこと言いますね、『らき☆すた』
自分、この歌『君の知らない物語』大好きになりました。
もともとは相方(♂ 同い年)からのいただき物だったのですが、
歌詞を調べて読み込むところから始まって、
supercellのもの作りのスタイルとか、『メルト』の評価とか、そういうさまざまな様相を加味してみて、
この曲はすごいな、と。
ファンの方には申し訳ないのですが、
最初に『化物語』の存在を頭に置いちゃいけないと思うんです。
楽曲は楽曲としてそこにあるのだから、
まず単体の存在として、曲を………楽しむというか、味わうというか、まあ偉そうな言い方になってしまうのですけれども、「そこにある一つのモノ」として捉えてみるべきなのではないかと。
旋律の方は門外漢なのでよくわからないのですが、歌詞はこれ単体で一つの物語として広がり、閉じてますよね。スタートして、ゴールしてる。
PVのシナリオは解釈の仕方の一つとしての物語り仕立てなのだと思うのです。
………うーん、
まあ、
クサイっちゃクサイですし、
ダサイっちゃダサイんですよ。
ですが、
やはり、
人の心を捉えて放さないなにかがこの曲にはあると思うのです。
いかがでしょうか
『化物語』はちょっとよそに置いてみて、
この曲はこの曲だけで味わってみてはいかがですか。
おすすめです。
うん。