喉元過ぎれば熱さを忘れる

その激レアとしか思えない検索ワードでいらっしゃったお客人さん、ぜひとも友達になって下さい。 神沢です。



そんなわけでただいまです。


冬山に行って来ました。上国
上越国際スキー場−Wikipedia


昨シーズンは赴かなかった冬山だったので、加えて今回初めてのスノーボードデビューということもあり、それはもう緊張しきりで朝ご飯はサービスエリアの天ぷら蕎麦がおいしいのなんの。あれ?



「向こうでお財布要らないようにしておくからね」
今回の幹事でドライバーなお勤め先の先輩が手配。
一日リフト券に千円までのランチ券、三百円までのドリンク券がセットで、
……四千五百円くらい、だったでしょうか、向かい途中のサービスエリアで購入です。



朝六時集合は少々眠いところもあったのですが(参考:昨日この場のタイムスタンプ)九時過ぎには現地入りで早速行動開始です。


とにもかくにも生まれて初めてなスノーボードです。
同行した先輩(今回四回目)に、板の着脱方法と歩き方だけ教えていただき、
いざスクールへ。


初心者:今回スノーボードが初めてという方
初級者1:かかとのエッジを立てて斜面を降りられる方
初級者2:つま先のエッジを立てて斜面を降りられる方



当然初心者です! えっへん!


「午前のみ二時間の半日と、午後二時間を加えた一日がありますがどちらになさいますか?」


んー、
できれば丸一日きちんとみっちりレッスンを受けた方がいいですよね。
しかしお昼には先輩達とごはんの約束があるしなあ……。
「様子を見てレッスンを追加することもできますので」
ああ、それはすてきだよ……。
とりあえず半日の二時間レッスン三千円でおねがいすることに。
むつかしいと思ったら午後もお願いすればいいですよね。


結局昼食後には中級者ゲレンデに立たされたけどね。


平日月曜は人もまばらなゲレンデでして、
初心者レッスンを受けるのは自分と、若い女性の方の二人のみ。
講師は浅黒く焼けた好青年なお兄さん先生です。


「はい、まずは体操から始めましょう」


うーん、本当に基礎からです。
とはいえこの基礎部分をきちんとやっておかないと先には進めないのだから、
お兄さん先生のご指導通りにゆっくりこつこつ少しずつ。


……息が上がってきます。
……熱くなってきました。


「今日はあったかいですねー」


いやそれだけじゃないと思うんです、絶対。


スノーボードも滑る理論はスキーと同じで、板のエッジを活用しながら滑るんですよ」


違いはかんたん。
板が一枚、両足固定、手にはなにもない。
……言うだけだったら簡単なんですね。
とはいえさすがはインストラクターなお兄さん先生、
少しずつですが、なんとかかたちになってきたような。


『木の葉』という、斜面の右端から左端、左端から右端へ移動しながら降りていく滑り方。そこまでをなんとか習得して終わるスクール。


ありがとうございました。




終了時刻に合わせて降りてきてくれた先輩方と合流してお昼ごはん。
ものすごく喉が渇いていたので、
ビールがうまいっ!
(ドリンクチケットに+250円)


午前中は大別当ゲレンデという、コブ付き急斜面を華麗に舞っていた先輩方だったのですが、「みんなで滑ろう」と、自分に合わせて中級者ゲレンデぐるり一周の旅へと。


……自分ボード履いてまだ2時間なんですが。


山の向こうのゲレンデを降りたところにおいしい甘味処があるとのことで、
いざ向かう我らの黄金郷(エルドラド)、「おしるこ茶屋」へと。


でね?


えへ。
うふふふ。


付いていけません。


先輩方みなさまは華麗に舞いながら斜面を降りていくのですが、
自分の滑り方、


あの、アレです。


スノーボードで、正面を向きながらゆっくりと降りていく人、
アレです。



ちなみにスキーやってたときにスノーボードの人が斜面の真ん中で座り込んでいるのが不思議でならなかったんですが、


今回イヤと言うほど思い知らされました。


脚が保たないですよ?


とはいえ甘い誘惑黄金郷(エルドラド)、「おしるこ茶屋」
ここに来たからにはぜひいただかなければなにゆえここに来たのでしょうか、
というほどのものらしく、


ずる……ずる……
ざざー……
べしゃっ←転んだ


くっそー、

彼女いないからってバカにすんなあああ!
↑そこ、いろんな意味でいろいろ違う。



しかしながら微力ながら、
頑張っていると目に入るのは同じような技量らしい方々が努力する姿。
ハタチを少し越えたくらいでしょうか、すごくかわいらしいお嬢さん……やはり技量は自分とドングリの背比べな様子、転んで立ち上がったときに呟いた、たった一言その一言、耳に入ったその言葉。


「おしるこ茶屋……」


そのつぶやきの一言になぜかものすごく元気になれました。


あのですね、
正直お汁粉なんて別にどうだっていいんですよ。
どこでだって食べられます。
それに甘いものはそんなに好きじゃないです自分。
ただ、
目標を決めてそれに向かってがんばるって、すごく大切なことだと思うんです。


おおおおおお
もえてきたあああ!


自分は、
自分は……。


帝国陸軍砲兵隊員の孫だあああ!
↑だからそこ、いろんな意味でいろいろ違う。





お店の前で待っていてくれた先輩達と合流。
先輩の一人と分け合って食べたお汁粉の味は今日の想い出として忘れられないと思います。箸休めの添え物は野沢菜のお漬け物。これもまた美味でした。



しかしやはりは我が身の技量は付け焼き刃、
スクールにて好青年なお兄さん先生の丁寧なご指導をいただきはしましたが、
一昼夜で、もとい数時間での教練で発揮出来る能力には限りがあり、
練度だけでいったら戦艦大和に乗り込んだ15歳からの海軍特別年少兵の足元にも及びません。


……切れたの、スタミナが。


時計の針15時30分。
もはや自分に残されているのは、
「支障なきにして帰還せよ」
との、お勤め先はボスからの業務命令をようやくこなせるかどうかというところでした。(先輩方にも「神沢は無事に戻せ」と指示が出ていました。愛されてるなあ……?)


時間も頃合い。
曇天模様が白い桜片を降らせてもきました。


合流場所を打ち合わせて、一次解散。
(神沢はなんとか戻ってこい、その間俺達は最後のフリータイムを楽しんでくる)


滑る、転ぶ、転ぶ。
滑る、転ぶ、転ぶ。


スキーを履いていたらなんてことはないこの斜面が、ただただ憎い。


「止ォーまァーれェェェェ!」
「マサミチ、叫んでるだけじゃ止まんねェぞ………」
どしゃあっ←林道コースの壁面、雪の山に突っ込んだ。


ああ……新潟の雪ってやわらかくてふわふわ……。



はい、


最終合流地点は駐車場、
乗せてきていただいたスバル・インプレッサ・スポーツワゴンに到着した時点では、
硬化し痛みの走る両脚。
完全に感情を失っていた自分の表情。
疲弊、疲弊、疲弊……。


「戻りました……」
「おつかれー。カンザワー? 帰るよー?」
「はい……」
「お風呂に入っていくから」
「はい……」


さながら彷徨う幽鬼もかくあるものか。



……
………。
おふろ……か……。





「表情(かお)、もとにもどったなあ」
「はい!」
湯船にて。
お風呂効果、絶大。
ぱんぱんになっていた両足、お風呂で揉んで温めて。
筋肉痛の原因は基本筋肉の過労(オーバーワーク)から来る血行不良、
酸素を使い切った血液が心臓に戻らず滞留することから来る痛みなのですが、
筋肉内部の滞留した血液を心臓に戻せばある程度は軽減出来ます。
それよりなにより、
湯船、
きもちいい……。



おみやげを調達しようということで、JR越後湯沢駅
銘店がずらりと並びます。
新潟は米どころは酒どころ、
八海山を始めとして数多の日本酒がずらりと並びます。


中にはここの名物としてテレビで拝見した覚えがあったのだけれども、
聞き酒スタンドなどもあります。
五〇〇円払うと専用コインを五つもらえて、お好みで地酒五つを選んで聞くことができるというもの。
是非ともお伺いしたかったのですが、
群馬に戻ったら最後の帰宅は車なので……残念無念。


銘店街で冷やかし半分、品定め。
家族用になにかいいものがあるかな……。


ちょいちょい。
ん?
「神沢?」
はい?
「ここなら、麩がいいかも知れんぞ」
麩? ですか?
「ああ……だが他にもあるから、選ぶなら自分でちゃんと選べよ」


いろいろ見て回ったのですが、
やはり新潟は米どころということで、米もしくは日本酒を主体としたおみやげが多かったです。
おすすめ通り、麩にすることに。


あと、あくまで個人的な見解なのですが、
蒲鉾とかいいかも知れません。
関東では見受けられないような品のいくらかがありました。




今回の教訓。


うーん、


次回はスキーにします!


うん。