たのしいさかなつり
「雪が解けるとなんになる?」 というなぞなぞがあって、その答えは「春になる」なのだとか。「水になる」と答えた情緒のない男です。神沢です。
我が仔、ニッサン・エクストレイルが退院したその日、身内仲間うちはPANZERさん、そねっとさんとドライブ、大崎つりぼりさんへと。
群馬は赤城山中腹にあるつりぼりさんです。
釣りを趣味に持つそねっとさんセレクション。
経験はあるもののそれほど数はないというPANZERさん、
ただ単に魚の塩焼きが食べたいという自分、
こんな二人に合わせていただいてのお伺いです。
釣り堀の料金体系はいろいろあるようなのですが、今回のこちらでは、
・3人、2時間、5000円
・道具とエサ貸し出し
・15匹まで無料
こんな内容です。詳しくは上記リンク先をのぞいてみてください。
えさ。干しえび、そしていくら。
……なんというか、これで魚を釣るというより
「ねえ、ビールはどこで売ってるの?」
と、訊いてしまいたくなる気分です。
えびは折って使ってくださいとのことです。
いくらは針に引っかける程度でとのこと。
竹の先に結びつけられた釣り糸と釣り針。シンプルな釣り竿です。
池の向こう側にはPANZERさん。
よーし、はじめますよー。
…………。
ばしゃっ(←そねっとさん)
…………。
ばしゃっ(←そねっとさん)
…………。
ばしゃっ(←そねっとさん)
…………。
「とりあえずこのくらいでいいかな」(←そねっとさん)
なんですかその神業は。
いっこうに釣れる気配のない自分とPANZERさんだったのですが、
そねっと先生のご指導のもと、あれやこれやと難儀しながら自分もようやく一匹。
おおおおお。
うーれーしーいー。
「このあたりとかいるよ」
教えていただいたポイントへ針を垂らすと、
きたきたきたきた!
ぐいぐい棹が引っぱられます。
これは、このてごたえは、
……この池の主?
(ええと、くわしいことよくわからないのでなんとなくそれっぽい言葉を使ってみたかったんです)
ぐいっと引き上げると
びちびちびちびち!
で、でかい!
びちびちびちびち!
ぷちん!
どぼん!
あ……糸、切れた。
……そんなこんなで、
途中経過はタイ三人。
もっともそねっと先生は三匹釣った時点であたりを散歩したり自分たちの指導に回ったりで一時停止状態でしたけれども。
「さてと」棹を再び手に取ったそねっと先生。
びゅん(←棹を振る)
ぽちゃ(←針、着水)
ばしゃばしゃばしゃ(←即ヒット)
だからなんなんだこの神は。
刻限の二時間が近づいてきて、
ここでいきなりPANZERさんがフィーバーしたりというメイクドラマもあったりして(「……もしこのままPANZERさん釣れなかったらどうしようかと悩んでた」byそねっと神)
As a result.
結果として三人とも戦果は5匹と相成ったわけでございます。
さて楽しんだあとはおいしくいただくといたしましょう。
5匹のうち、2匹を。
それぞれ炭火焼きとからあげでいただくことに。
ところでこの場合、数え方としては『一匹』なのか『一尾』なのか、
どちらなんでしょうね。
メンツの中で一番文章やってる自分がそんなんでいいんでしょうかと思いつつ眺めた待合室からは窓の外、
ここまでくる途中に見かけた養豚農家さんの庭先にもありました。
『豚魂碑』なるもの。
そうですね、
「いただきます」
とは、どういう意味なのかをあらためて心の中で噛み締めました。
にじますさん。
炭火塩焼きとからあげにて。からあげはタルタルソースにてどうぞ。
焼きたて揚げたてをお行儀よく手づかみでわっしわっしと食らいつきます。
(あ、お二人はちゃんとお箸の国の人なのですね)
う!
………うめえええ!
塩焼きは塩加減が強すぎず薄すぎず、身の味がしっかりわかりますし、
からあげはタルタルソースとの調和が口の中でどこの交響楽団ですかといわんばかりのハーモニー。
……ごめんなさい途中から醤油かけてたべてました。
しかし今度は醤油の香ばしさと相まってこれがさらに神々しい賛美歌のごとく以下略、おいしかったです。
食べずに残った分は『わた抜き』と『氷詰め』にしていただいて持ち帰ることに。
絶賛独り暮らし謳歌中なPANZERさんからはご本人のお持ち帰り分を拙宅へ進呈となりました。ありがとうございます。
そんなこんなで釣り堀での一日。
普段のせわしない日常から離れて、
釣りの楽しさに食べる楽しさ、
他者のいのちをいただいて自分たちは生かされている学びと尊び。
さまざまに思いは巡り、とても充実した一日でした。
モニター越しは2.5次元の嫁とキャッキャウフフも悪いとは申しませんがいやむしろ大好きですが、
たまにはこんな一日も。
いかがでしょうか、
おすすめです。
うん。