流れてしまうのがもったいなかったので


公式には発表されないそうです。神沢です。


twitterは馬場社長のツイートから。


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おしらせ:先日の弊社CDシングル「一番の宝物〜Yui final ver.〜」 イントロ及びアウトロ部分の「サー音」につきましてレコーディングエンジニアからの回答が参りましたので、お知らせいたします。


『ご指摘いただきました「サー」という高周波のノイズは録音にアナログテープを使用したためで、このアナログテープ録音はデジタル録音が主流の現在でも迫力の有るサウンドを好むロック等の分野では一つの手法として用いられているものです。


この手法は全体的に太くどっしりとしたサウンドになるため、また生楽器は本来の生楽器っぽい温かみを取り戻せる等の効果があるため、特に生RECのロックの場合、今も好んでやったりします。


本CDの場合、現場でも検証した上、数段良くなったので、そのようにしました。従いまして、結論として申し上げるならば、この「サー音」はアナログ録音をしたためにやむをえず混入した制作趣旨にもとづくノイズです、となります。』 との回答です。


(ここからは馬場の私見です。)とは言うものの、楽器音の始まるもっとギリまでカットして目立たなくする方法はあったんじゃないかと思うわけですが(笑)実際はかなり小さい音でもあり、これ以上の追及は無意味と判断いたしました。


今後のアナログ録音の際の留意点として共通認識とすることにしたいと存じます。皆さまにおかれましても、なにとぞご理解賜りたく、ここにお願い申し上げます。m(_ _)m


ちなみに無用の誤解を避けるため、この件の公式発表はいたしません。ツイッターでやりとりした、皆さんと私の間の一連の情報交換として認識くださいませ。



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んー、
正直な感想を言いますと、



え? そんな内容が話題になってたんですか? と。



全然たいしたことではないような。
というか、あえてそういう加工を施されたという方がうれしいかなと思うのです。



能書きというか、設定から観てみると、
ガルデモっていわゆるインディーズ・バンドですよね。
そう考えてみるとお金を掛けて専門の機材を使った録音よりは、
いつもの練習スタジオにありきたりな録音機材を持ち込んで録りましたという雰囲気の方がぐっと来るとは思いませんか?


実際にプロでもやってらっしゃる方はいるわけで。
ギターウルフなどは有名ですよね、
正真正銘の一発録りです。
ハウリングとかすごいです。


うん、
一応ご説明申し上げますと、
バンドのレコーディングは各楽器ごとに行います。
曲がひとつあって、その楽曲、譜面があります。総譜(スコア)と呼ばれます。
ギターはギターだけ
ベースはベースだけ
ドラムはドラムだけ
それぞれ個別に録音します。
歌唱の方となりますとこれもまた別でして、
Aメロだけ
Bメロだけ
バック(コーラス)だけ
もう、ひとつひとつ全部別に録音するんです。
それらを機械でひとつに編集して一曲ができあがるわけです。


この方法と真逆なのが一発録り。
読んで字のごとくです。


結果的にどうなるかというと一発録り、
総譜(スコア)通りの済んだきれいな音にはなりませんが、
生身の人間が演じている本物の臨場感となります。
……微妙なリズムのズレやちょっとしたミスなどを含みますと言うことになるのですが。
そうですね、ライブ感と言うことになります。


こーれーが!
これが!
楽しめるかどうかと言うところでして。


インディーズバンドという看板を掲げた本場のプロが作った間違いないきれいな演奏。
ここに惚れるのか、


インディーズバンドのインディーズらしさ。未熟ヘタクソかも知れないけれどエネルギッシュ。
ここに惚れるのか。


どちらも正解だとは思いますので、
一概に正否甲乙は付けがたいモノなのではないかと思うのですが。


劇中劇ならぬ劇中歌。
その存在を掘り下げて、
Angel Beats!”という物語。
その物語の中で息づき鼓動する彼女たちの魂の部分。
それをピックアップしたアルバムということであれば、


『製品感』より『手作り感』のある仕上がりの方が、
ひょっとしたら、
うれしいのではないのかなあと思うのです。








あ、馬場社長は言葉を選んでいらっしゃいます。
神沢誤訳を入れますと、
「ガルデモって高校生バンドじゃん。アルバム一枚作るって言ったって商業ベースな仕上がりにできるわけないでしょ? なら『彼女達らしさ』『ガルデモらしさ』を旋律の上に再現することが私たちのできること、やらなければならないことではないですか?」
ではないかと。


そう思うのです。



うん。