ひさびさ書籍紹介な夜


10年以上使い続けているバスタオル。もう穴も開いていてボロボロなのですが、そしてこれという愛着があるわけでもないのですが、なんとなく捨てられず使い続けています。神沢です。


本日は書籍紹介などを。


過去ログをちょっと読み返しましたら、
……なんだか紹介の重複が多かったです。
その分だけおもしろかったと言うことなのですが、
あんまり繰り返すのも、ねえ? というところでもあり。


最近調達した(最新刊だけではないのですが)その中から、
いくつかを。




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魔法少女まどか☆マギガ ハノカゲ 芳文社 まんがタイムKRコミックス


言っておきながらいきなり昨日のお話と重複してしまいます。すいません。
アニメの公式コミカライズというコトなんですけれども、
このコミックス版はアニメとは大きな違いが!
キュウべいの顔が動くんですよ!
アニメではせいぜいまばたきくらいしかしないあのキュウべいが!
「表情変わったらキュウべいじゃないよ〜。無表情でこそキュウべいだよ〜」
ややや、自分もそう思わないでもないです。
無表情だからこそ、その裏で何考えてるかわからない空恐ろしさが感じられるんですよね。
しかしコミカライズの方は本当に表情豊かで。
この差違が今後どのように変わっていくのかが楽しみです。
……ちなみに物語そのものはアニメと同じなので、そのへんはご了承ください。
……マミさんの『ぱっくん』は『マブラヴ』経験者にはちょっと軽いトラウマが。



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LAW MANs 伊藤明弘 白泉社 JETS COMICS


おおおおお!
LAW MAN復刻されてたー! ……あれ? 小さくsって付いてます。
捜し物先の書店で背表紙を見つけてしまい、ついレジにダッシュ
懐かしいなあ、懐かしいですよ。
もともとは10年くらい前でしょうか、ワイド版で出てまして。その時に出逢ったんですね。
主人公は入江省三。この表紙の黒スーツ(多分実際にはダークグレー)です。
伊藤明弘さんの『ジオブリーダーズ』では、厚生省(厚労省?)のお役人で、悪役キャラとして出てくるのですが、このLAW MANsの入江省三はその原型ですね。
厚生省ではなく、大蔵省所属。
もうね、徹頭徹尾ドンパチなんですよ。一流のB級。
水戸黄門型勧善懲悪モノでして、黄門様にあたるのが入江省三。印籠に代わるのがレーザーポインター付きSIG P220でございます。
この、P220というマイナーな銃器選択に当時惚れ込んでしまいました。
自衛隊の制式拳銃はこのP220をライセンス生産国産化した『9ミリ拳銃』という品なのですが、入江が使用しているのはオリジナルのP220ですね。
マイナーです。マイナーすぎます。大好きです。
(とはいえ、一時期アメリカではとても人気があった機種です)
ガンアクションモノの『旨み』は、
ひとつに荒唐無稽な世界観と、
そして盛大で派手すぎる、言ってしまえば「莫迦じゃないの?」とも感じられるガンアクションです。
もうこれをコミックス、漫画で楽しむともなれば、
伊藤明弘さんか広江礼威さんの両巨頭だと思います。
……『ヨルムンガンド』の高橋慶太郎さんは、ごめんなさい。まだ読んでません。
あのですね、
ジオブリーダーズ』にしろ、『ブラックラグーン』にしろ、
細かい設定をちまちまほじくり出したらダメですって。
もともとが『血と硝煙の世界、そこでの流儀』の世界をお話の舞台にしているので、
設定になんのかんの言ってたら、読む前に世界観を拒否してかかっているようなモノです。
「超能力も魔法もこの世には有り得ねェ!」
って叫びながら『とある科学の…』『とある魔術の…』観るようなものです。
これは、こういうおはなしなんです。
ジオブリーダーズ』をご存知な方には是非読んでいただきたいなと。
入江省三がむちゃくちゃかっこいいんです。
……その昔モデルガンで同じモノを拵えたコトがある懐かしい記憶ががががが。



20110221232811
ヒツジの執事 ナントカ 芳文社 まんがタイムコミックス


サフォークさん、好きだー!
動物系4コマ……に、なるのでしょうか。
月の住人達のお話でして、
羊の執事であるサフォークが奉公する先はご主人様、うさぎのミニ様、
まだ言葉もままならぬ赤子です。
生まれてすぐに両親を事故で失ってしまい、
サフォークは幼いミニに仕えることを決心するのですが……。
うん、
メイドや執事などの世界観。
森薫さんの作品をご存知な方なら設定はわかりやすいです。
お屋敷があって、そこに仕える従者がいて、
男性陣筆頭は羊の執事、サフォーク。
女性陣筆頭は犬のメイド長、ミセス・コリー。
ここでちょっと説明。
・ミセスコリーは未婚(メイド長は未婚でもミセスの名が付きます)
・コリーって、牧羊犬です。
はい、
サフォークさん、ミセスコリーが好きなんですね。
……しかも「追い立てられたい」という、ちょっとM気質で(羊の本能?)
主人である赤子のミニ。サフォークに懐くのですが、ですが……。
懐く先はサフォークなのか、サフォークのふわふわな羊毛なのか。
たまにメイド達に刈り取られます。羊毛。
刈り取られてガリガリになってしまったサフォークがミニに近づくと
ミニに泣かれてしまって男泣きしたり。
いやこれものすごくおもしろいです。
続刊で『ヒツジの執事 残業』というコミックスも出ており、続き物の二巻構成です。
『残業』の方になるとミニも学校に上がる前くらいに成長してまして、
……またこれがおもしろいのです。
この4コマコミックス二冊はですね、
自分としては、4コマ好きならマストアイテムかな! と!
ほんとうにおすすめです。



さて、
アニメ、ドンパチ、お笑い(少しの涙)と、来ましたので、
ここからはちょっと、えろ系と申しますか、恋愛系と申しますか、そんなところを。



20110221232845
ベツ×バラ(2) 曙はる 芳文社 まんがタイムコミックス


ベツ×バラの2巻です。
あ、
今後巻数表示は(2)というスタイルでいこうかと。
②ですと機種依存文字なので。
PCからの閲覧なら大丈夫なのですが、
携帯からですと文字化けを起こしてるコトがあるようなのです。
身内仲間うちから「お勤めの休憩時間に携帯で読んでる」と聞いたことがあったので。
本当は画像掲載を控えた方がいいんだと思います。
「携帯のメモリをオーバーして表示されない」
と言われたことがあったので……すいません。


そんなわけでベツ×バラ
お菓子の包装、つまりケーキの箱など、をデザインする会社にお勤めの、
別所さん(♀)と、
原田くん(♂)
その二人のお話です。
友達以上恋人未満という、
バブル期のクルマのTVCMにそんなキャッチコピーあったよなあと思わせる二人です。(ちなみにトヨタ・セラ。3ドアクーペでガルウイング。かなりバブル臭がする仔です)
この場ならではの二人の関係の解説。
うん、
えろげで言うところの、
共通ルート中です。
これで理解っていただけたら自分としては本望。
……個別ルートに入っちゃったら、
ベツ×バラはベツ×バラとしてのおもしろさからちょっと離れちゃうかなあ、などと。




20110221232835
背伸びして情熱 仙石寛子 芳文社 まんがタイムKRコミックスYELL!シリーズ


仙石寛子さんは書店で別のタイトルを知ったことが先だったのですが、
初期はこちらと知ってこちらに。4コマ作家さんですね。
基本恋愛モノです。恋愛モノというか、女性の感性で眺めるこの世の中。
とても筆致が柔らかい方なのですが、その柔らかさの中に男性陣では考えの及びも付かない鋭さが混じっています。
あとがきに書かれている、なるほどと思えたこと。
「デビュー作で、何度もネームをやり直し、やり直して、とうとう編集さんが」
『もう仙石さんには好きに描いてもらった方がいいのかなぁって……』
「と、おっしゃったのが忘れられません…」
「『うわ、第1作目なのに、のっけから見捨てられてるう!』と思いました」
いや、そういう作家さんっていると思います。
仙石寛子さんって、そういう作家さんだと思います。



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愛人[AI-REN] 田中ユタカ 白泉社 JETS COMICS(愛蔵版)


ちょっとこれは今回調達で考えました。
愛蔵版で欲しい品がもう一つあったのですが、
そのどちらにしようかと。
いろいろ逡巡しまして、
(いろいろ逡巡って、もう日本語おかしいですよね。いろいろ思いを巡らすことが『逡巡』です)
これにしようと。
解説は、ごめんなさい、Wikipedhiaでご確認ください。


愛人[AI-REN] - Wikipedia


田中ユタカさんは単行本化にあたり、加筆や再構成をされることが多いそうなのですが、この『愛人[AI-REN]』の単行本化作業のあとでしばらく何もできなかったという逸話が……読んでみるとものすごく刺さります。
「どうせえろ漫画じゃん?」
そう言うのは簡単なんですけれどね。
これは、
うん、
そのように事前判断される方にはおすすめできないです。
斜め読みは、ちょっとできません。



うーん、
今日はあと一冊で。
『愛人[AI-REN]』は単発でじっくり語りたい感もあるのですが、
今現在それほど読み込めていません。
それに単発ネタでじっくりは……自分のこの場には不向きです。
興味がある方は、検索していただければ。
というか、読んでいただければ。




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7代目のとまり! めいびい 秋田書店 ヤングチャンピオンコミックス烈


めいびいさん、いいです!


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黄昏乙女×アムネジア めいびい スクウェア・エニックス ガンガンコミックスJOKER


黄昏乙女×アムネジア』にものの見事に絡め取られてしまい、今や虜です。


えろと恋愛とストーリーテリングの掛け合わせがここまで絶妙なのはそうなかなかにありませんって。


『7代目のとまり!』は短編集なので、いくらかの物語が収められているのですが、
えろだけで終始しているモノもあり、
えろの中に人の心の動きを描いたものもあり、
えろシーンを無しにしたえろものもあり。


それが天賦のモノなのか、
それとも間断無い努力からのモノなのか。
推し量る術は持ち合わせていませんが、
とにもかくにも、
めいびいさんの作品群は、
こーれーは、
おもしろい!


おすすめです!



そんなわけで本日は。
……毎回そのつもりではありますが。
全部が全部。


全部おすすめです。



うん。