発想の転換
燃料がないっ。神沢です。
いやー、しかししかし。
地震の余波なんですけれども、
ここ関東、車の燃料がありません。
ないのです。
自分はお勤めが貨物系職業運転手なものですから、
いつものガソリンスタンドの店員さん、話していて教えて頂いたこと。
内房(千葉県は房総半島、その東京湾側ですね)、
そこに関東の燃料小売り各社、燃料庫(コンビナート)がひしめき合っていまして。
地震による火災の発生で一切近づけないんだそうです。
今回火災に遭っていない地区でもローリーが入っていけないのだとか。
「火災が沈静化しても、まず警察の現場検証が入りますよね。それから消防の査察が入って、その後で操業再開の許可が下りるわけです。それまでに何ヶ月かかるのかなって、そういうことなんですよ」
現場末端のガソリンスタンドさんはローリーを一刻も早く入れてくれと、再三再四注文しているそうです。しかし待てど暮らせど一向にその気配は来ない。
そんな状況なのだそうで。
「結局は商社の対応待ちってことになるんです。小売り各社は仕入れに商社から買ってるのが実情ですからね。商社って、タンカーを日本に運ぶ手配をしている人たちですよ。関東の燃料は全部内房でまかなってますから、あそこから持って来れないとなると、基本関東の燃料事情は? ってことですね」
はー。
そうなんですか。
じゃあ、内房以外のコンビナートからローリーで運んでくるっていうのは?
「ありえません」きっぱり。即答。店長。「商社の対応を待つしかありません」
……きつい話ですね。
「ですねえ」
そんなこんなで。
後悔先に立たずとはよく言ったモノですね。
その言葉を目の前にして、あはは……、と、力無く笑うしかありません。
我が仔、ニッサン・エクストレイルのごはんがないんですよ。
マイカー通勤にとってコレは痛い話です。
11日のあのとき、我が仔のお腹は半分程度。
通勤や家人の諸事情での運転で今日は残り四分の一程度にまで針が落ち込む結果。
近場のガソリンスタンドさんは大きいところも小さいところもみんな売り切れ。
あふぅ。
どーしたもんですかねえ。
「カンザワ?」お勤め先の大先輩。
当日はお休みだったのでご自宅の仔達はすぐに満タン給油したのだとか。
自分も休みだったのになあ。
はい?
「うちの備蓄、分けてやろうか?」
え?
………えええええ!?
いいんですか!?
「ハイオクだけどな」
そんなわけで分けてもらってきました。
お腹半分、腹五分目になった我が仔、ニッサン・エクストレイル。
ざっと暗算して、10日ちょっとは通勤できるかなあ……。
それまでになんとかインフラが立ち直ってくれればいいのですが。
あ、燃料の話。
我が仔はレギュラーガソリンの仔なのですが、
レギュラーの仔にハイオクを食べさせても大丈夫なんだそうです。
逆に、ハイオクの仔にレギュラーを食べさせるとあまりよくないのだとか。
蛇足ですがレギュラーとハイオクの違いって、
オクタン価 - Wikipedia
このあたりでして、
自分が知っている話ですと、WWⅡ後、日本の戦闘機を調査しようとした米軍、
米軍の燃料を入れた日本軍機は日本側の資料より高い性能を出したそうです。
(兵器開発史を紐解けば理解るのですが、当時の日本の航空機開発はかなりレベルが高かったのです)
燃料って、こだわるとすごいんだなあと。
と、いった事情もありまして。
しばらくは車でのお出かけは自粛にて。
自室の書籍やゲームの消化にいそしむ日々になりそうです。
モノの捉え方は多様様々。
ピンチといえばピンチなんですけれども、
これって、
裏を返せばチャンスなのではないでしょうか。
発想の転換。
ピンチは常にチャンスと共にあります。
そう思うのです。
うん。