たのしいお買い物

ひさびさに秋葉原アメ横に行ってきまして。神沢です。


秋葉原の方はですね、
一緒に行った身内仲間うちであるみのっちさんに案内をいただきまして。
いやあ、楽しかったです。
捜し物があるとのことでいろいろとお店を巡ったのですが、
目にするモノほとんどが自分の鱗をはがさんばかりでして。
イマドキのオタクグッズ、あなどれません。
オタク臭のまったくしないアニメモノのシャツなどを見かけまして。
アパレルとして普通に一線級を誇れてしまうような、
ものすごくスタイリッシュでかっこいいんですよ。
早い話が見とれてしまった品などがありまして。
……予約入れておけばよかったかなあ、あれ。




自分の捜し物は二つほどでした。
アメ横この地でないと、ちょっと他では、というシロモノ。


ばばん。


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革製のベルトです。


なんだかちょっと変わったかたちをしていますね。
それはというモノの、この品、軍装なのです。


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軍刀を腰から吊すためのベルトでして、
腰の『帯』に差していた日本刀を
時代変わって近代国家の軍隊で、
腰の『ベルト』から吊すための品なのですね。
腰から吊すためのリング状の金具(佩鐶といいます)がありまして、
その使い方が、はき方(佩きかた)がわからなかったのです。


ネットでいろいろ調べまして、
ああなるほど、と。



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リング状の金具(佩鐶)はこの金具で吊します。


長く伸びたひも状の部分は、
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このように。


二つの金具で体に留めている構造なのですね。



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コスプレしてみましたの図。
とはいえ、ズボンはいつも自分が履いているチノパンです。
買ってきたベルトを帯びて、道具を吊してみましたというだけの構図。


感想を一言。
「重いです」


戦争モノの映画で軍刀を腰に吊っている方達が歩く時に軍刀に手を添えている理由がよくわかりました。


重いし、歩くのに邪魔なんですよ。
両足の間にでも入ったら転びかねません。


手で支えずに走れといわれたら。
……うーん、
ちょっと自信ないですね。


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軍刀の吊り金具(佩鐶)は古いモノですと二つあるモノもありまして。



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こうやったのかなあ。
たしかこの長く伸びた金具の方は二本あるモノもあったような。
うろ覚えなので確かなことは言えませんが。





そしてもう一つのお買い物。


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拳銃嚢。ホルスターですね。


旧軍の将校拳銃として知られているブラウニング拳銃、
FN ブローニングM1910 - Wikipedia
この品のモノです。


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旧軍ですと拳銃には立場によっておおむね二つ意味合いがありまして。
九四式拳銃 - Wikipedia
十四年式拳銃 - Wikipedia
九四式や十四年式は下士官や兵が戦闘のために持つ『戦闘拳銃』
将校が持つ『将校拳銃』は使われ方も意味合いも違っていたのですね。
その違いもまた、好事家としては興味深いところでもあり。



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ふたを開けると予備の弾倉を一つ入れる場所があり、
そして本体を収めるところがあり。


しかしながら手にしてすぐに違和感に気付きまして。
これ、
入ることには入るのですが、
ものすごく取り出しづらいです。


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ものすごく納得してしまった知恵。
この、中から伸びた長く細い革ひも。
これですね、
本来の内側についていまして、
収納した拳銃を取り囲むようになってます。


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紐を引っぱると本体が出てきますよー。
(M1910が今手元にないので似た大きさの違う品です)


すごいですね、この小細工。
本体のつくりをどうにかする方が先なのではないかと思わなくはなかったのですが、まあコレはこういうモノなのでございましょう、と。




興味のあることながら、
手にしてみないとわからないコトが多々ありまして。
今日のお買い物はそういった意味では貴重な体験でした。



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オマケとしていただいた本。写真集は資料集。
みていてたのしいのですが、
解説がまったく無しでその代わり写真だけがものすごい量で並ぶので
(ある意味資料集としては正当な存在ですが)
どうやって読み込むのかは手に取った人次第な品。



なかなか楽しいお買い物の日でした。



うん。