手入れが大事
実は昨晩かなり焦っていまして。神沢です。
小銃のピンが飛んだあああああ!
どのあたりのピンなのか、わかる方には一目瞭然な写真ですが、
重要性を乗り物にたとえてみますと、
オートバイやクルマなどの、
速度計の針が飛んだくらいの話です。
いやあ、
対策をしておくべきでした。
調達したその日、帰路の車中で一度脱落したのです。
バネで押さえる仕掛けですが、それが弱くて。
この機種の全部が全部こうというわけではなく、おそらく個体差なのだと思います。この仔の個性。
……あくまで趣味嗜好の品ですからね。このテの品は。
品の長所も短所も、そして個体差もひっくるめて迎え入れるくらいの鷹揚さがないと。その鷹揚さが身に付くまでは自分、何度も、何挺も、泣かされたり憤らされたりしました。
うーん、
おとなになりましたねえ。
肝心なところはチビッコのままですが。
でもあれさりとてなにはともあれ。
非常に重要な部分です。リアサイト、照門。
その留め具であるピン。
このピンがなくなってしまうと、リアサイト自体が無くなってしまうので、
当然狙いをつけることもできず、
射撃ができません。
ちっきしょー!
この銃設計したヤツだれだー!
アリサカライフル(旧日本軍の小銃、三八式や九九式など)見習えー!
タンジェントサイトの他に固定のピープサイトついてるじゃないかー!
いくら叫んだところで飛んでいってしまったモノは戻ってこないわけでして。
くすん。
さてまあ、
飛んでいってしまったピンを探し出さなければならないわけですが、
コレがまた一苦労です。
告知でも出そうか。出しましょうか。
『【訊ね人(品)】 ピンです。黒くて細くて小さいです。全長二センチ弱くらいの鉛筆の芯みたいな形状です』
うん、
無理です。
無理ですね。
自室、オタ部屋ですよ。
中二病的に申し上げますと混沌に包まれた桃源郷でございます。
床にはいつか片付けようとさまざまな品が散乱している他、
普段は夜しか活動していなくて、
その照明は間接照明です。
どうやって探せばいいというの?
『ピンチはチャンス』
言う人は言いました。
いいこと言いますね。
神沢、お前一度部屋の掃除みっちりやれや
そういう天からの思し召しなのでしょう。
昨晩はずっと自室の床をあれこれ鋭意捜索隊、みつけ隊。
しかしながら見つからなかったモノですから、
不精でいいことはないわいな、などとひとりごちて枕に涙し就寝したのです。
次の休日は……ちょっと先だなあ、
その時にがんばることとして、今夜はとりあえず、この場のネタを考えつつ簡単な片付けモノなどを……。
って、
あったあぁぁぁ!
ありましたあぁぁぁ!
発見できた自分が不思議なくらい、
意外な場所にありました。
【本日の教訓】
失せモノは
「きっとこのあたりにあるはず」というところに無く、
「きっとこんなところにはない」というところに在る。
どのくらい小さい品だったのかというと、
たいせつな品なら、
手入れはきちんとね。
強くそう思うのでした。
うん。