資料写真


今日も要らないムダ知識。神沢です。



……銃器紹介をやろうと思って撮っておいた写真の消化の日のことです。



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暁美ほむらのコスプレで89式5.56mm小銃を持ち道具にされる方へ。



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本当に一瞬しか映っていない資料。
……むしろコレで判別できた人もすごいかと。



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二脚は外してください。



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弾倉(マガジン)は左側の30連です。



固定銃床か折り曲げ銃床かは資料からではわからないのでどちらでもいいと思います。




ただ、この品はそれなりに重い(3.7キロあります)ので、
長い間持っていると疲れるかと思います。
それよりなにより、結構イイお値段します。
なので、


デザートイーグル - Wikipedia
ベレッタM92 - Wikipedia


このあたりだと定価で2000円くらい(東京マルイ)なので、
その方がよろしいかと。
コスプレショップでも取り扱いがありますが、他ではドンキホーテあたりでも取り扱いがあります。












【追記】
読んでいてやるせないほどのやっつけ感なので追記などを。


89式5.56mm小銃 - Wikipedia


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いろいろ言われる89式セレクターレバーです。
『ア』=安全
『タ』=単射
『レ』=連射
『アタレ』自衛隊も験を担いでいるのかな、などと言われますが、
日本人が使う日本製だからこうなっているだけですね。
この89式の他、
64式7.62mm小銃 - Wikipedia
9mm機関けん銃 - Wikipedia
このあたりも同じ表記です。


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89式の欠点としてよく言われるトコロ。
セレクターレバーが左側にありません。
右手で保持した場合、こちらにセレクターレバーがあった方が取り扱いがしやすいのですが、ありません。
なぜなのかというと、これは軍用銃ですから、
匍匐前進したときに引っかかるからですね。
この仔の開発が始まったのは1974年。ベトナム戦争が泥沼化してた頃です。
(米軍がベトナムから撤退したのは翌年1975年)
次世代軍用銃の開発っていろいろ先見の明を案じるモノなのですが、
その存在がトンチキなモノもあります。
89式は……わりとうまくいった方ではないでしょうか。


左側にセレクターレバーが無いことで、
こと悪し様に言う好事家の方もいらっしゃいますが、
AK47も左側にはなにもないですよー?」


今ではこの左側に追加部品としてレバーが取り付けられているという話を聞いています。
ただ、
自分が使ってみた感想としては、


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『ア』から『タ』までは270度回さなければならないので、
(そもそも歩兵銃は単射セミオートで射撃することが基本です)
このあたりの操作は緊急時には辛いかもなあ、と。
せめて『レ』と『タ』の位置が入れ替わっていたらもうちょっと楽ではなかったのではないかと。もしくは上から回せれば。



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軍用銃は軍用銃! 使い方なんて教え方以外にありません!左右非対称のストックです。


右半身で携行、運用することが前提です。
なので右側仕様。
あ、思想の右左ではないので念のため。
このあたりは他国や民間に売り出すコトが前提なアメリカ製とは違いますね。


銃を背負うためのベルト、スリング金具が銃の横に付いているのも特徴的です。
たいていの小銃、スリング金具は銃の下に着きます。
それがどうして横なのかというと、
スリングを使って携行したとき、銃を背負ったときに、
銃が身体に密着して揺れないようにするためです。
この、『横金具位置』は、歴史的には騎兵銃でした。
馬に乗って『ぱからっ ぱからっ』と走りますと、身につけたモノが揺れます動きます。
銃のように身につけた重たいモノがその時に揺れますと、あんばいがよくなかったんですね。
今ではかつての騎兵、馬はオートバイや車両になっていますが、
装備品を身にまとめるという意味ではあるべき姿です。



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なにゆえ設けたのかわからない残弾確認孔。
弾倉(マガジン)にもありますし、本体フレームにもあります。
本体フレームから見える確認孔は5発です。
ここから何か異物混入などあったりしたらすぐにそのまま作動不良(ジャム)に繋がると思うのですが……。
推測ですが、おそらくは旧軍の軽機関銃からでしょうね。
旧軍の軽機関銃は残り弾数が少なくなると数字表記が出ます。



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二脚標準装備。専守防衛


自衛隊は『攻め』ではなく『守り』ですから、守備側になります。
なので、
陣地で敵を迎え撃つために二脚があるのです。
コレ実は89式の前の64式から受け継いだ理論でして。
普通科隊員(歩兵)が、全員機関銃手になることができるという理論です。
軍用銃を見るときはその国の軍事ドクトリンへの考察が不可欠ですが、
自衛隊の小火器はその最たるモノですね。
如実に自衛隊の在り方がわかります。
よその国にでかけて撃ち合いするようにはできていません。
そういう性格の仔です。



そんなこんなで。



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ダメ銃評価はよく拝見します、日本の89式5.56mm小銃。


でも、
『軍事ドクトリン』
それを識らない方が大声をあげているコトの方が多いんだよなあ。
気持ちは理解るのですが、
もうちょっとなんとかして欲しい。


なんにしてもそうですが、
数字だけでは見えてこないコトはたくさんあります。
ですが数字で出さないとわからないこともあります。



どうぞみなさま、
目に映る数字や文字に踊らされることがないように。




うん。