その一発に我が身を賭ける
今年の桜は遅咲きとのことで。神沢です。
本日も役に立たないムダ知識、スコープの話です。
スコープには調整用のダイアルが付いているのですが、
さてはてどれがなんのダイアル? と、わからない方もいるかと思います。
ですので、簡単におはなしさせていただきますね。
教材にはウチの仔、東京マルイのM14
では、始めます。
筒の上、これは上下調節ダイアル。
筒の右、左右調節ダイアルです。
ほとんどのスコープで同じ位置です。
逆に、自分はこれ以外の位置にあるモノを見たことがないくらい。
この品の場合は直接回せますが、機種によってはフタになっていて、あけると回せるようになっている品もあります。
なんだかよくわからないこのダイアル。
コレはフォーカスダイアルです。
つまり、ピント合わせですね。
このフォーカスダイアル、
写真のようにこの位置にあるモノを『サイドフォーカス』と言い、
対物レンズ近くの、筒本体にあるモノを『フロントフォーカス』と言います。
『サイドフォーカスは高級機種に設定されていることが多い』
と、ネットで拝見しましたが……正直自分は射検中に調整したことがありません。
「んー、ピンぼけしてるかなあ……」
と、感じたら、その時初めて調整するくらいでいいのではないでしょうか。
ズームダイアル。
ズーム機能のあるスコープに設けられています。
構えながら狙いながら調整できるよう、接眼レンズ近くに配置されています。
レティクルフォーカスダイアル。
レティクルというのはスコープを覗いたときに見える、
照準を決めるための、あの十字線です。
そのピント合わせのためのダイアルです。
イルミネーションダイアル。
機種によってはレティクルが発光するモノもあります。
そのスイッチですね。
数字が大きくなると光が強く、昼間向き。
数字が小さくなると光が弱く、夜間向き。
そんなわけでこんなわけで。
とりあえずは、位置と名前、その機能の解説です。
もし深く凝り出してお話しさせていただくと、
……専門用語の羅列になってしまい、読みづらくなってしまいますので。
と、
いうのもですね、
今日のこの場は読む方をあらかじめ想定して書いてます。
最近自分の身内仲間うちでスコープが普及し始めていまして。
自分としては、そのこと自体は、
好事家は同好の士が増えてくれるので、嬉しいことですが。
ですが、
ですが、
このような品は取扱説明書が付いていないことが多いのです。
いざ調達してきますと、
品だけがごろりと箱の中に納められていまして、
『取り付け方』とか、
『調整の仕方』とか、
まったくもってワケワカラン! というような状況必至でして。
わからないことは識っている人に訊くのが最短、手っ取り早いモノです。
そして、
自分の身内仲間うちで一番このテの話題に通じているのは自分です。
と、
いうことは?
……ご想像にお任せします。
もしご質問いただければ随時対応はさせていただきたいのですが、
そのときそれぞれの方のスコープを拝見して、イチからお話しするのも時間がもったいないではありませんか。
ご入り用ならコレまでのお話しそのときあらためてさせていただきますが、
たぶんその時って射検の現場なのですよ。
事前にお伝えできることならお伝えしておきたい。
解説の時間を省くことができれば、その分、一発でも多く撃ててゼロイン調整に当てられます。
それだけなんです。
転じて本日この場のネタにもなりますしね。なりましたしね。
さてはて調整!
スコープの楽しさはやはり撃って当たること!
決して安くはないお買い物ですし、
お買い物した以上は有効活用したい!
そうは思いませんか?
銃の照準調整はスコープを用いていてもそうではなくとも
『ゼロイン調整』というモノが必要になります。
『ねーねー神沢さん、『ゼロイン調整』って、なんで『ゼロイン』って言うの?』
それはね、照準調節のことなのさ。
狙ったら狙った場所に弾が飛んでいく、
調節『ゼロ』で目標に弾が当たる『イン』だから『ゼロイン』なんだよ。
参考程度に。
以前お話しした『ゼロイン』についてのこの場。
狙い所と当たり所は違うものです - 神沢正道 日々是好日
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よく『百発百中』なんて言葉を美辞麗句は賛辞として見かけますが、
銃のことを識るとそれほどむつかしいお話ではないかなあと。
言ってしまえば
一発必中×100
それだけですよね。
だから、
「今日の自分は100点だったー!」
そうがんばった日。
それが七日間続けば、
「今週の自分、100点!」
それが4週続けば
「今月の自分、100点!」
それが12ヶ月続けば
「今年の自分、100点!」
それが続いていけば
「自分の人生、100点!」
100点満点な人生?
それは人によって考え方が異なることですし、
自分にもよくはわからないことですけれども、
望むに途方のない夢ってワケでもないと思います。
送る日々のその一発。
時としてばらまき無駄弾があるかも知れません。
錬磨錬磨は積み重ね。
なんでもないと感じられるその日常が、
とても大切なことなのかも知れません。
うん。