自己顕示欲

今日の日記はちょっと普段と違うのだけれど、そんな話です。
昼間思いついたんですけど、うまくいくかな。


自己顕示欲の話。
たぶん自分は、というより日記なりブログなりを開設されている方はおおむねその傾向があるのではないかと思うのですが、この欲求が強いのではないかなと。


自分が誰かになにか行動を起こして、その相手になんらかの変化が現れる。
その一連の流れを期待しているのが自己顕示欲なのではないかと。


「自分はここにいるよ」「自分はこれだけのことができるよ」その表現ですよね。


「自分がなにか行動を起こして、相手に影響を与える」
言い換えれば
「自分が文章を書いて、読んだ方の中になにかを残す」
これもまた自己顕示欲の一つの表れなのだと思います。


たとえばケーキ。ケーキ? うん、ケーキ。
ケーキの話をするとします。
世の中にはいろいろなケーキの種類がありますよね。
神沢はモンブランが好きなのですが、それを伝えて読んだ方にもモンブランに興味を持って欲しい。……と、します。仮にね。


「ケーキと言えばモンブランだろ、モンブランモンブラン最高! モンブランのためなら死んでもイイ! とにかく他の何をさしおいてもケーキって言ったらモンブランなんだ。だからお前らも今日からケーキと言えばモンブランを食えー!!」


……どんな子ですか、この子は。
と、いうか、こういう主張はあまり好きではないのです。


「ケーキ。いいですよね。ちょっとしたお祝いとかうれしい席に出てきたりするとそれだけでその日がなんとなく特別な日に思えてきちゃったりするくらいうれしくなったりするものです。ケーキと言えば……ショートケーキ、ティラミス、タルト、ミルフィーユ、エクレア、シュークリーム、レアチーズ……数を上げればきりがないほどたくさんの種類があるものです。自分はお茶やコーヒーなど飲み物と一緒にいただいて、ゆっくりとした時間が過ごせたらうれしいです。皆さんはどんなケーキが好きですか? それぞれにさまざまな彩りがあって見ているだけでも楽しいのですが、やっぱり食べてる時が一番幸せになりますよね。数ある種類の中で自分が好きなのは……モンブランです。栗の品」


こんな感じでしょうか。ちなみにケーキの種類を列挙しているうちにモンブランではなくオレンジソースのレアチーズが食べたくなってしまったのですがそれは内緒ということで。ホットのストレートティーでいただきたいです。


うん、
「これがいいだろ!」
ではなく
「こんなのもいいですよね」
という提案が好きなんです。


絶対にモンブランに興味を持って欲しいというわけではなく、少しお話をさせていただいて、読んだその時には気に留めてなくても、コンビニでもスーパーでも専門店でも、いつかどこかでケーキの種類を眺めた時に、読んだ方のお気に入りはお気に入りでいいから、それとは別に、もしそこに同じように並んでいたら、モンブランがあったら、以前よりちょっとおいしそうに見えてくれたらうれしいな、自分のこの場の存在とかはその時思い出さないくらいでいいから。



ささやかですか? いいえ違います。


この文章をここまで読んで、
今ちょっとでもケーキに興味が沸いたら、食べたいなと思ってくれたら、
それがモンブランじゃなくても、
上に列挙したどれかでも、
またそのどれでもなくても、


ケーキが食べたくなったら、
今日の自分の日記は狙い通りです。


モンブランに興味を持って欲しいのは『仮にね』と、お伝えしていましたよ?
これが本当の自分の自己顕示欲です。