しのぶれどいろにいでにけりわがこいはものやおもうとひとのとうまで

知らぬは本人ばかりなり。神沢です。


『忍れど 色に出でにけり 我が恋は 物や思うと 人の問うまで』


百人一首は40番、平兼盛の作。
かわいいですよねー。


好きな人ができちゃって、
そのことでいろいろ考えちゃってるのだけれど、
こんなことで悩んでるだなんてちょっと恥ずかしいじゃないですか。
あー、
えーっと、
うん、
いつもどおり!
いつもどおりだよー!
あははー!


「ん? どーしたん?」


「え?」


「なんか、悩んでるっぽいからさ。なんかあったんかなーって」


「いや、ないって! 別に何もないって!」


「……ふーん。……そっか」


「そう! そうそう!」


「まあ、いいや」


「だね!」


「……あんま溜め込むなよ? なんかあったら聞くぜ?」


「そ! そう? サンキュー!」


「じゃあな、また明日」


「あ、また明日ー」


「おつかれさん」


「おつかれさまー、あははー」


「……なんか知らんけど、無理すんなよ」


「うん、大丈夫ー!」





「はあ……」


……明日どんな顔して会おう。




そんな、
自分なりの解釈。
うん。