省エネ運転、個人的備忘録。

群馬県館林市在住、不肖・神沢正道。
栃木県宇都宮市に遊びに行くことが多いのです。
我が仔、ニッサン・エクストレイルにて赴くことがほとんどなのですが、
その行程、片道70キロ。
回数を重ねれば燃料の消費量もそうそう莫迦にはなりません。
走行するのは主にR50とR4という主要幹線道路。
基本的に巡航速度維持の走行となります。


【発進】
・ローギアスタート。
 普段はセコンドで出るのですが、発動機に送る燃料を押さえるためにローで出ます。
クラッチミート1500回転。
 自分のクセだとセコンド発進でクラッチミートは2500くらいなのですがこれを押さえます。
 教習所では通常発進1500、坂道発進2500と教えている覚えがあるのですが。


【加速】
・アクセル踏み込みはクラッチミート時のまま。
 踏み込みません。加速時間を縮めることはそのまま燃料消費の増大に繋がります。
・2000回転でシフトアップ
 ローやセコンドの段階だとかなり『もたあ』っとした発進になるのですが、サードから上ではかなり速度が出てます。
 2000回転でトップまで持っていくと1500ccなら60km/hは出ますし、2000ccなら70km/h出てます。


【巡航】
・2000回転越え
 サードからトップまでの変速は2000回転で行います。
 2000回転を超えるのはトップに入れたときから。
 トップで周囲の流れに自車を乗せ、その時初めて2000回転越え。
・巡航速度
 周囲の車両が出している速度に合わせます。
 50km/hなら50km/hまで加速して巡航させる。
 60km/hなら60km/hまで加速して巡航させる。
・ハイトップ入れ
 巡航速度になったらその場でハイトップに入れます。
 ロー→セコンド→サード→トップまでは加速するためのミッションですが、
 加速の必要がない巡航速度に入ったらその場でハイトップに入れます。
 オートマチックトランスミッション車の方に聞かれることの一つに
「5速って何km/hで入れるの?」がありますが、
 それは速度ではないです。巡航速度になったら入れます。
 職業運転手の見地で言うと巡航速度でのハイトップ入れはノッキングしない限りどんな速度でもOKです。個人的経験では40km/hから上。


【速度を出さない】
・どうせ同じです。
 幹線道路であるR4やR50で100km/hも出せばさぞかし爽快であろうことは明白ですが、正直それには意味がないです。
 一般道である以上、かならずどこかで赤信号に引っかかります。ゆるやか発進、ゆるやか加速でじゅうぶんに追いつけるのです。飛ばしても無駄です。
 赤信号がイヤなら最初から高速道に乗って下さい。
 ちなみに速度を出せば出すほど車体への空気抵抗が増すのでその分燃料消費は増大します。


【減速】
・赤信号をみつけたらアクセルから足を離す。
 燃料消費を押さえる手段の一つです。
 R4は直線で構成されている要素が強い幹線道路なので、遠目にも先の信号がわかります。
 赤になっていることがわかったらその場でアクセルから足を離します。
 アクセルから足を離せば発動機への燃料供給が絶たれるので無消費走行となります。
 ニュートラルにしたりクラッチを踏んだままにしないこと。アイドリング消費します。
エンジンブレーキの活用
 アクセルを踏まなければ発動機は燃料を消費しません。
 減速は変速装置を活用します。
 巡航時の減速ならハイトップ→トップ、場合により→サード。
・停車減速手順
 加速と同じ要領でギアを変速します。
 ハイトップ→トップ→サード。
 ローまでは落とさないです。
 セコンドまで落とすのはその場に応じて。
・バックミラーを確認しながらブレーキペダルを踏む。
 踏まないとブレーキランプ点かないので。
 後続車に連絡できないので。
 追突されちゃうので。



【以上のことから】
・基本的にものすごく遅くてもっさりした運転です。
 最初に身内を乗せたときは
「神沢さん、(周囲の車に)抜かれてるよ」
 など言われてたのですが、その後すぐに自分の運転を理解(わか)っていただけたようで。
・速度出すだけなら誰にでもできます。
 アクセルペダル踏めばいいんですよ。これは誰にでもできます。
 誰にでもできることをあなたがする必要はないでしょう?
 と、思いますが、いかがですか?



【最後に】
『段取り八割』
 自分のいる職業運転手の世界で言われる言葉です。
 車の運転は目的じゃない。手段です。
 それで何をするかが大切なんです。


 アクセルを踏み込んだ危険運転で何を求めますか?


「早く会いたい」


 あなたの気持ちはわかりますけれど、
 あなたを待っているその人はあなたにそんな危険を求める人なのかな?


 大切なのは、安全運転。


 こころも、
 からだも、
 じんせいも。


 うん。