さいきんのおすすめ
ネットを眺めていたら今は苺の季節なんだとかで。じゃあ自分は小石でも眺めてることにします。大きさとか似てますし。 神沢です。
最近の掘り出しもの。
『深夜食堂』です。
仁鐵住職の説法で存在は知古にあったのですが、今回是非にともという理由がありまして調達しました。
その理由、
小林薫主演でドラマ化。
いわんやなにをおいてこの作品を看過することが自分にできましょうか。
それでまあ、読み始めてみたわけなのですが、
深夜零時から朝七時頃まで営業のお店「めしや」こと深夜食堂。
やって来るお客さん達はそれぞれに何かを抱え、
「注文してくれりゃあ、できるもんなら作るよ」
マスターの言葉に、それぞれにさまざまに料理を注文して食べていくのですが、
もうこれがどうしようもなく引き込まれていってしまいます。
料理もものすごく簡単で、懐かしく、そして誰にも何かしらの思い入れがある品ばかり。第一話なんて「赤いウインナーをタコさんのかたちにして焼いたヤツ」です。しかも注文したのはヤクザの幹部。……ぜったい何かあると思っちゃいますよね。ええ、あるんです。ページを手繰る指が止まりません。
そうしてどうしてやっぱりしっかり……おなかが空いてきます。
なかなかに内容が渋かったりするので
「若いもんにゃあこの味はわかるめぇ」
などと知ったような口をきいてしまいたくもなりますが、
とにもかくにもこの一冊、
『深夜食堂』
おすすめです。
うん。