ステンシルで遊ぼう

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こないだ調達してきた画材なのですが、
コレが何なのかというと、ステンシルです。


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ステンシルテンプレート−Wikipedia


文字のかたちにくり抜かれている板でして、
コレを並べてその上から塗料を塗るとその文字が浮かび上がりますよという品。
いわゆるレタリングの一種ですね。
レタリング−Wikipedia


手芸や工作のお店ではかわいらしいかたちのものがあるのですが、
自分としては『かわいい』より『かっこいい』の方が好みなので、
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ホームセンターで調達。標識などの用途のための品。


今回のきっかけは、
「かっこいいオタグッズを作ったらおもしろいのでは」
というところからです。



まあ自分のセンスですからできあがりはそんなにかっこよくはならないのかも知れないけれどやらないよりはやってみるだけの価値はあると思うんです何事も。事前に言い訳。


Tシャツ。


COSPAなどで商われている品もあるのですが、
ここはひとつ自分だけの一点モノを。


ということで、はじまりはじまり。



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Tシャツの調達。ワークマンにて。
カンバスにするのは無地のTシャツですからどんなものでもかまわないのでしょうが、やはりどうせ着るのなら実用性があった方がいいです。伸びたりほつれたりしない質実剛健な選択肢にて。
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こんなあたりでいいでしょうか。
「汗吸うよ。よく乾くよ」ハンガーにそんなロゴが付いてます。499円。



素材が揃ったら帰宅して、
さあ作業開始です。

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あらかじめ頭の中でだいたいの仕上がりイメージを作っておきます。
こういった作業は『段取り八割』です。


実はこの日より数日前にいくらか素材を集めていたのですが、
作業順序を組み立てたら足りないモノがあったので調達しなおして本日の作業と相成ることに。


そねっとさんが自室に遊びに来ていたのですがいつもの身内仲間うちなので、いい意味でほったらかしです。(この日PCの調整を頼んでいました)



まずは使う文字を探し出してくり抜いていきます。
(製品そのままではミシン目だけでくり抜かれていませんでした)
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本来は使い捨てな紙製の様子なのですが、
もったいないので百均で調達した画用紙とカッター、カッター台。
転写して切り抜きますですよ。


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こりこりと進めていきます。
なんとなく懐かしいです。
かつては学校で図工とか美術の時間にこんなことやりましたねえ。


「……」自分の作業を眺めていたそねっとさん、質問「PANZER君にあげるの?」
「うん」手を進めつつ「いやがらせなおくりもの」
「……よろこぶんじゃない?」


試作を譲渡というのも妙な話なのですが、ちょっと自分に言い訳があって。


自分のためだけに作るのであれば、
きっとどこかで妥協します。
きっとめんどくさがったりします。


しかし、
おくりものとなれば気を抜けません。妥協もできません。
いい意味で緊張感の走る作業に。


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型ができました。


「ちょっと外いってくる」
「んー」


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実は失敗しました。
ラッカー塗料のスプレーだったのです。
Tシャツの生地に染み込んでしまい、文字の判読もできないひどい品に。
アクリル画材じゃないと布地にはきれいに乗らないのです。くすん。


やりなおし。



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布の端切れでテストしてみて、


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再チャレンジ!



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再失敗。


文字がにじんじゃいました。
上から強く叩きすぎて布地に浸透してしまったのですね。



……
めげない。


失敗は続いているけれど、
確実にゴールには近づいてます。


ふぁいとー!






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できた、
できました、
試作第一号。



それでは、できあがりをどうぞ!



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まえ。



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うしろ。



……なんだかすごく地味。



とはいえとはいえとはいえですよ?


その、いちおうがんばって考えたので聞いて欲しいのです。



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Tシャツはバックプリントが好きな自分なのです。
しかし背面中央に乗せるのはありきたりで面白味がないかなと。
右肩に乗せました、如月千早
ちょっとこだわりなのですが、この位置にこういったものが乗るのはあまり無いです。ユニフォーム屋さんの印刷機では扱えないんです、この位置は。一点モノだからできること。


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千早といえば72なのですが、それがなんなのかというと彼女の胸囲です。
バスト72。
ええと……ちっちゃいんです、おっぱい。
しかしながら彼女のファンにとってはそのことも魅力のひとつです。
ですがこのことは彼女にはセクハラ以前にコンプレックスつつきまくりな結果になりかねないのでこの位置に。
このTシャツ、裾をボトムに入れてしまえばこの文字は隠れます。
ですが出せば目立ちます。
どう着こなすのかは、着た人次第。



というわけで、
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背番号っぽくしようかなと思ったこの数字はボツにしました。
見た人ほとんどの人はわからない数字なのでアメフトか何かだと思われるのでしょうが、知っている人が見たらいろいろとどうなのかという状況に陥りかねません。


……あ、
『765』にすればよかったのでしょうか。
すると全員分試作しなければなんてことになりかねないので思った瞬間断念しました。


今回作ってて思ったことなのですが、


バカやるんなら全力でやった方が楽しいです。


そんな日のこと。


うん