鍬をおうちにかりてきた。

【前回までのあらすじ】
家庭菜園ネタがつづきますがここはえろげー系テキストサイトです。神沢です。




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鍬をかりてきました。(大きさの対比として軍手)
鍬と一言にいってもその種類はいくらかあるのですが、
土を耕して肥料と撹拌する作業に向いている品です。
名はいろいろあるらしいのですが、Wikiだと備中鍬と呼ばれているそうで。


今回いろいろご縁ありまして、本職の方からご協力ご助言をいただいています。
……身内仲間うちのそねっとさんです。ご実家が本職さん。


自分が今回家庭菜園をはじめるにあたって、
経験もゼロなら知識もゼロという状態からのスタート。
暗中模索は徒手空拳を覚悟ではじめたのですが、
本やネットや店頭で仕入れられる知識には限り偏りがあると思い、
『餅は餅屋』というのなら、その『餅屋の息子さん』に相談してみようと。


かくしてそねっとさん宅にお伺いして、
そねっとさんとご両親に手ほどきをいただいてきました。


自分の作業状況や耕作環境はこの場に書き綴ってきたのでご存知です。
事実、自分が行った土壌作りの元肥(もとごえ)作業はそねっとさん経由でお父様からのご助言内容も含まれていました。ありがとうございます。


鍬をおかりしてきたのは、耕地をもう少し広げる予定のためです。
その面積は若干なのですが、土壌は休耕地を通り越してもうほとんど普通の大地になりかけ……作業は開墾に近いのです。正直、シャベルではつらいのが実情。


道具をおかりするついでにいろいろご相談。
ミニトマトの他にも初心者の自分にできるような作物とその選びかたについて。
なすやアスパラガスなどがいいそうです。
なすは一本植えておけば多くの収穫が楽しめるそうですし、
アスパラガスは数本植えておいて、それが育っていけば収穫してもまた次が生えてくるのだそうで。(「全部穫ったらだめだよ?」とのこと)


そして今回いただいた最も重要なご助言。


「植え付けはゴールデンウイークか、その後まで待つように」


理由は「寒の戻り」です。
今の時期、不意に寒さが戻ってくること。


苗を調達したら心境としてはすぐに植え付けたくなります。
ですがそこはじっとこらえます。
硫黄島からの手紙』での米軍上陸シーンのように。
敵が上陸しはじめたからといってすぐ攻撃を開始してはいけません。
「まだだ……敵が浜を埋め尽くすまで待て……」
そして時期が来たら、寒の戻りが無くなったら、(敵が浜を満たしたら)
「いきましょう……植え付け(攻撃)、開始!」
……微妙に喩え方がずれている気がしないでもありませんが、そこはそっとスルーしてあげてください。自分のこの病気は治りません。


苗段階の作物は寒さに弱く、一度でも凍結したらそれでおしまいです。
というか、植物自体凍結したらおしまいです。
植物が凍結するいうことは、植物の中の水分が氷になること。
氷の結晶(雪印のマークを想像してください)が植物の細胞膜を突き破り、
植物の身体は北斗神拳を食らった後のパンクな人たちみたいなことになります。
「……おまえはもう、枯れている」
そんなのいやじゃー! なので待ちます。
(以前お話しした覚えがあるのですが、冷凍ミカンが解凍後に柔らかくなって水分を出すのはこの原理です)


なので今時分に調達した苗、
しばらくの間、暖かいところで観賞植物さんです。
トンネル(苗の丈に合わせた小さなビニールハウス)を構築する策もあるのですが、
「暖かすぎる日だと逆効果でしなびる」
とのことで、それも避けるべきだと。


百戦錬磨なプロからの助言です。
現場で培われてきたノウハウ、いただかないわけにはまいりません。


ひとつひとつ拝聴し、
自分からもいくらかお伺いし、
とても貴重な経験をさせていただきました。


とはいえ植え付けが先なら収穫も先です。
「私たちのような立場(プロ)なら話もいろいろ違ってくるが、趣味としてはじめるのならそれはとてもいいことですよ」
と、いただいた笑顔。
それと、
「これなら今の時期でも大丈夫だし、育てながら収穫を楽しめます」
とのことで、


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いただきました、サニーレタス。(大きさの対比として缶飲料)3株です。
おおおおお。ありがとうございます!


プランターで育てられるから、場所も取らない」
「外側の葉から穫って食べていくと、内側の葉が外に広がってくる」
しばらく楽しめるのだそうで、ただ、
「穫っていかないと上に伸びていくから気をつけてね」
とのことです。


おそらくですが、
サニーレタスは以前この場にて紹介した白菜と同じアブラナ科
ほうっておくと茎が伸びてきたりするのではないでしょうか。



……そうなる前に穫りすぎて丸裸にならないように気をつけなければなりませんが自分の場合。


うん。