とある雨の日の動画紹介 『朝起きたら男の子になっていた 5−10』

前回は前置きが長すぎたので今回はコンパクトを目指して。神沢です。




http://www.nicovideo.jp/watch/sm10796420


まずは一番最初に言いたいことが、


ありがとうございます。
毎回毎回楽しみにさせていただいております。


それと、きっちょむさん、
生放送お疲れさまでした。
グッジョブです!!!




では、はじめます。





以前どこかで耳に挟んだのですが、
『男は女の最初になりたがる、女は男の最後になりたがる』
……あー、そういわれればそうかも、と。


それとは別に


ヘラクレスの選択』という言葉がありまして、この言葉がどういう意味なのかというと
「自ら率先してきっつい選択肢を選び取る」という、
それって内容的に自分自身に対してサディズムなのかマゾヒズムなのか、
それとも両方なのかしらん?
という人生のランナーズ・ハイな言葉があります。


おかげさまで紆余曲折いろいろあってヘラクレスさんは1ダースにわたるやっかいなお勤めを果たしたり連合赤軍が人質を取って籠城するあさま山荘を陥落させたりして英雄となるのですが、ぽっと出の英雄なんてありがたくも何ともないもんですからそのくらいは頑張っていただかないと憧れようにも割に合わないというもので。


うん、
ひとつにジュブナイルというモノの性質の一端でもあります。


主人公である少年少女に課題(ストレス)を与え、解決させ、その経過を描くことによって成長記とする。それがジュブナイル


………神沢さん?
なんかさっきからむつかしいことばっかり並べててちっともわかりやすくないんだけど、早い話が何を言いたいの? 第一ジュブナイルジュブナイルって言ってるけど、具体的にどんな作品がジュブナイルなの?


国民的アニメ映画でみんな大好き(といっても過言ではない)作品があります。


天空の城ラピュタ


空から女の子が振ってきて出逢った結果、海賊に追われたり軍隊に追われたりポム爺さんに小鬼扱いされたり車が走るだけで崩れ落ちる線路なのにどこからどう見てもそれより重い装甲列車が大砲ぶっ放して大丈夫なのは以下略。勇気を振り絞ったら40秒で支度して信じられないスピードで弾を込める大佐もやがて「見てママ、釜の底が抜ける」いっしょに落ちてるらしいんですけどどこ? どこに映ってんの?


まあ、そういうことです。そして少年は成長した。
本当は自分、北野監督が好きなので『菊次郎の夏』を挙げたいのですが、本日の読者層的にはちょっとそぐわないかなと。キャッチコピーはジュブナイルを表すそのものだと思います。(「菊次郎52才 正男9才 たくさん遊んで、すこーし泣いて。 」)



はい、



http://www.nicovideo.jp/watch/sm10796420


真も少しずつ成長しています。


できることならからだもこころも楽な方へ楽な方へと動きたがるのが人間ですが、自分のため、周りの大切な人たちのため、「そっちに行ったらきっついよ」という選択肢を選びはじめるようになってきています。


しかし一気に成長するっていうのは無理な話です。
スーパーマリオの巨大化キノコじゃないんですから。


からだだけではなく、こころにも成長痛というモノがあってそれは。
育っていくにつれ、悩み苦しみ、
時にはその痛みに耐えきれず泣き出すことだってあります。


でもね?


自転車だって水泳だって、転んで溺れて膝擦り剥いて鼻から水飲んで、痛み辛みのその中を乗り越えて、そうしていっぱしの漕ぎ方泳ぎ方を身につけていくもんです。


ひとつひとつを乗り越えて、
そうして成長していくわけですね。


がんばれまことー!
……おまえががんばれって言われそうですが。






えーと、
今回で5話も完結ですが、


5話に関しての自分の意見や感想というのはずっと述べてきましたので、
いまさらとやかくというモノはないです。


「しない」ってわかってましたし。


もし「する」だったら、えろげー的に言うと「春香BADエンドルート」確定です。『君が望む永遠』のアージュがゲーム化してたらかなり精神的に突き落とされるエンディングになると思います。


いや、「しない」ってば。


春香自体5−9では完全に意固地になってただけに見えていたので、
観ながら『これ、たとえ二人が無事部屋に帰ってその後いざはじめようとしても……ベッドの上で真の手が身体にかかった瞬間拒否って泣き出すだろうなあ』と、思ってました。
ときに言葉とココロは別のモノ。
とらドラ!』でいう、竜児サンタを送り出した後の大河みたいなもんです。古いかしら。


実際にはベッドシーンまでに及ばずでした、
真はもっと成長してたんですね、人間が。
それに真にとって春香は小鳥ほどの味はしないはず。あらゆる意味で。
これまで食指が動いていなかったのは真自身、気付いていたからじゃないでしょうか。
自分のいるこの陽だまりは本来いるべき場所ではないことに。自分のものではないことに。
それと、「手を出したら壊れる」ことにもおそらく気付いてた。
自分も、春香も、この関係も。


ま、5話はこれにて完結しましたので
『はるちは』についてはまずはめでたしめでたしというか、
……叶うなら1話くらいスピンオフでないかなあと。
観てるこっちが恥ずかしくて身悶えしてしまうような砂糖菓子。



中盤からの千早の妄想が最高にイカします。
ベッド下の仕込みはこの伏線だったんですね。
相変わらず丁寧な作り込みで毎回感嘆と敬服ばかりです。


特に物語全体にわたってストーリーテリングの緩急の付け方は正直そのへんのPCゲームに勝るとも劣らない魅力を感じます。引き込まれます。いや惹き込まれます。






一番興味があって
一番知りたくて
一番楽しみにしていること



「で、真の最後の人って、だれ?」





さて次回から6話なんですけれども、
今回5話について自分の書かせていただいた記述から判断するに、
すこし様子見させていただこうと思います。
……自分は文章作成能力が稚拙なので、数話観ないと言葉が出てこないんですよ。(本音)





このシリーズに関しては、
最後までおつきあいさせていただきたい所存なので、


作者であるPちゃんPさんをはじめ、
先日の生放送をつとめあげたきっちょむさん、
動画の最後に名を連ねる応援者の方々、
そして自分のように毎回楽しみに待っている多くのファンの方、


もしよろしければ、
自分もその末席に加えさせていただきたく、


今後ともよろしくお願い申し上げます。



うん。




……結局今回もコンパクト化にならなかった……。
うん。