今日もまた書籍紹介

バルド。
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はまってしまっている自分がいます。
早いところなんとかしないと。(早いところ:熱の冷めないうちに完全攻略)
そんなこんなで神沢です。




今日もまた一発書きで書籍紹介などを。




20110114202648
おしえて!!おじいちゃん 佐藤ゆうこ 芳文社 まんがタイムコミックス


酸いも甘いも噛み分けた人生の達人、おじいちゃん。
そんなおじいちゃんが大好きな孫娘、ミーちゃん。
4コマの楽しさってこうだよなあ、そう思える一品です。
爆笑するわけではないんですけれども、ついクスっと笑みがこぼれてしまいます。
たまにちょっと目頭が熱くなります。



20110114202517
かみさまのいうとおり! 湖西晶 芳文社 まんがタイムKRコミックス


学園モノなのですが出てくるキャラクター達がちょっと風変わり。
主人公は教会のシスター見習い、安倍まりあ。中学男子並みにシモネタ大好き。妄想ついでの鼻血が定番。
その学友は巫女さん、尼さん、山伏、虚無僧。
この信仰のメルティングポット(坩堝:るつぼ)感が楽しいです。



20110114202541
旅館府和屋四代目! 神戸ゆう 芳文社 まんがタイムコミックス


「日本文化を曲解した外国人」のおもしろさに魅入られたらまず買いかと。
えろげーでいうところの『リトバス』のクドに笑えたら損はないです。
実際には日本にやってくる留学生の方って日本人より日本文化に詳しかったりします。
なんでも語学教材の副読本、というか自習に使う品は日本のコミックスなんだとか。
『コナン』は人気らしいですよ?



20110114202555
でりばり! きんたろ マイクロマガジン社 


擬人化の波はさまざまに波及あれどまさか運輸業界にまでとは。
自分自身がその世界の人間でもあるので笑わせていただきました。
たしかに運輸業界各社、動物をキャラクターにしてます。
よくそこに目を付けたよなあと。
私見ですが飛脚が出てこないのはちょっと可哀想かなと。
擬人化以前に人ですしね。マッチョですしね。萌えないですしね。
あそこ労働組合ないしなあ……(労組がない分お国の監査は厳しいらしいです)
冒頭に出てくる黒猫親娘がとても可愛いのでお勤めに疲れたらコレ読んで頑張ろうと思います。
ちなみに父親は猫と言うよりもはや黒豹。




20110114202605
もと子先生の恋人 田中ユタカ 白泉社 JETS COMICS


女流漫画家と編集者の恋、というテーマなのですが、
いやあ、生々しいなと。
一つは仕事に生き甲斐がある人間がそれに没頭する生き様。
もと子先生の真摯な漫画への取り組みです。これはすごい。
漫画家の方が描く漫画家ですからそのあたりは容赦がないのはわかるとしても。
もう一つが地に足のついた恋愛模様
独り暮らし同士の恋愛。
お互いのアパートでごはん食べたり一緒に眠ったり。
歌で言えばシャ乱Qの『シングルベッド』も経験のある方には思い入れがあるやも知れませんが、
二人きりの会話。
性交そのものよりベッドの中での会話に重点を置くというその手法。
やられてしまいました。
……あー、漫画の原稿作りについては自分は何とも。
かつて同人サークルで写植と飯スタントやってたので違和感がないというか、締め切り直前はコレが普通というか。



20110114202638
じょしらく 原作・久米田康治 画・ヤス 講談社ワイドKC


下地は落語なんですけれども、落語モノではないですね。楽屋モノ。
作中にも注意文としてそれは載っていますし。
落語を知らなくても充分に楽しめます。
そして
↓↓↓


20110114202616
おちけん 川島よしお 双葉社 アクションコミックス


落語漫画だよなあと。
舞台は大学の落研(オチケン)、落語研究会です。
真摯に落語と向かい合って、それがネタに昇華されていて面白いなあと。
ネタに使われている『噺』は多いのですが、自分が憶えているあたりだと
寿限無』『目黒のさんま』『饅頭怖い』このあたりでして、
落語のおもしろさを改めて知るいい機会になったなあと。
……講談社学術文庫で出てるので次の機会に調達してこようと思います。
この品と出会って『子別れ』を読みたくなりました。
機会があれば演芸場に行きたいなあ。



20110114202548
ディエンビエンフー 西島大介 小学館 IKKIコミックス


西島大介というと『西島文学』と称されるくらいにその世界は評価されているのですが、
ベトナム戦争という史実を元に再構成されたこの物語、ディエンビエンフー
構えずに読める品だと思います。
ただし、
あらゆる作品がそうであるように、
作品というのは作者が何かを読者に伝えるための手段としてそこにあるので、
主題(テーマ)を読むための力はどうしても必要になると思います。
巻末解説に出ている作者の方の取材力は本当にすごいです。



20110114202527
特攻の島② 佐藤秀峰 芳文社 芳文社コミックス


2巻が出たことに驚きです。
業界から干されてたんじゃないかなとばかり思っていました。
佐藤秀峰さんは現状の漫画界に一石を投じた方で、くわしくは各自でお調べ下さい。
まだ読んでいないので楽しみです。






本日は〆に二つほど。
今回のおすすめです。



20110114202827
バーバ・ヤガー きづきあきら+サトウナンキ メディアファクトリー MFコミックス


おもしろい!


こども達のキャンプ合宿。
その帰り道で女性が一人失踪するという事件を取り扱っているのですが、
その事件を当事者さまざまな立場から観察しています。
これ、多分元ネタは芥川龍之介の『藪の中』ではないかと。
一つの真実がそこにあるのですが、
それを観察する立場は人によって違います。
真実はどこか。
藪の中です。




20110114202834
セックスなんか興味ない きづきあきら+サトウナンキ 小学館 IKKIコミックス



興味がないとは言っても、実際にはあるのが人間です。
人は人として絶対不可欠で避けて通れないのが三大欲求、食欲、睡眠欲、性欲ですから。
性欲に対する倫理禁忌はどこから来るのかなあと考えると面白いモノなのかなと。








はい、というわけで。
調達量全部はご案内できないのでこのあたりにて。



最後に一言。
自分は古本には手を出しません。
これは考え方にもよるので人によっていろいろだと思うのですが、
書店で買えばそのお代のいくらかは作家さんの懐に入るからです。
おそらく何十円の世界だと思います。
缶飲料煙草一箱にも満ちません。
評価するゆえの『買い支え』だと思ってます。
支援はさせていただきますが、
その分、つまらなかったらつまらなかったと言いますよ?



うん。