家庭菜園な日々  〜虫害ですよ、虫害!〜

拙宅のこども達がたいへんなことに。神沢です。


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虫害。


気付いたのは三日くらい前の帰宅時です。夜。
「どのくらい育ってきたかなあ」と、
わくわく気分で庭を覗いてみたらこんなことに。


犯人は現行犯で確定、なめくじです。
二匹ほど優雅にディナータイム真っ最中でした。


もとよりあまり気の長くない自分ですから、
発見次第の点火は脳内瞬間湯沸かし器。
かちん、ぼっ。
「なんなぁ〜! おまんはぁ〜!」


しかしですね。
こうとも考えられます。


「ぼくたちなめくじ」
「神沢さんがお庭にぼくたちのご飯を用意してくれたよ」
「わーい、わーい」
「うれしいなー」
「ごはんだー」
「ごはんだー」


ちゃき


ずどん
「ぶぎゅる」
すどん
「ぶしゅる」


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……そんなわきゃ無ェっつうの。


……すいません少し地が出ました。
実際には爪弾き(でこぴん)で。


しかし暖かくなれば元気になるのは作物だけにあらず、虫たちもですよね。こども達を守らねばと。いざ、ホームセンターへ。


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茨城は古河、ジョイフル本田
都会と違い、田舎のホームセンターは専業農家の方が道具や資材、種苗の調達に来ることもあって商品の扱いが手広いのです。
場所が変われば商いも変わる。
都会ならハンズやロフトに相当するでしょうか。


いろいろお買い物。
それとウインドウショッピング半分、これから先の家庭菜園計画も立てていきます。


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我が仔キワーノ、つる性です。
このあたりに這わせようかな……。


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ビーリーフが一鉢100円。
サラダによし、サンドイッチによし、主菜につけ合わせにももってこいな作物です。


そもそも、個人的にも思い入れのある品でして。


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自分が好みのコミックスの題名にもなっています。
たぶん、これが一番の要因。


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同じ葉菜類ということで隣にあったロケット。
別名はルッコラですが、サイゼリヤのサラダメニューにも上がっているので、こちらの名の方が知っている方も多いのでは。
残りわずかで、しかも元気がなかったので今回は見送りました。


さてはて帰宅して、とりかかるは虫害対策です。


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我が仔「とげなし千両2号(なす)」の葉を荒らしたなめくじには天誅を、ということでなめくじを誘ってやっつけるアイテム。
『ナメクジかじりん棒』


それと虫除けの肥料です。肥料というのでしょうか。忌避材でいいのかな。『虫よらず』


この『虫よらず』 すごいです。
何がすごいかというと、においがすごい。
虫を避けるためのにおいなんだろうとは思うのですが、
原材料に
ニーム」「たばこ葉」「ハーブ」「マリーゴールド
が使われています。
たとえるならば……芳香の強い植物をさらに強めた感じ。
線香は植物の香りを高めたものですが、それをどうしても楽しめないレベルにまで引き上げたらこうなりますという感じ。
ハーブティーで言えばハーブが強すぎてもうこれ飲み物じゃないです、っていうか香水にも使えないですという感じ。
作業していると芳香というよりもはや悪臭に近いです。
まあ、これで近寄らなくなるのならそれでいいかなあとは思います。
有機だし。


あ、
自分の家庭菜園は有機の方向でやってます。有機農業。
できるだけ自然の流れに近いかたちで行うのが有機農業のやり方なのですが、突き詰めちゃうと人の手で土耕して苗植えている時点で既に自然の摂理とは違うのでどこで線を引いて自分に納得させるのかが重要なのかなと。とりあえず化学物質は避けてます。


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言ったそばから化学物質かも知れませんこれ。『ナメクジかじりん棒』
矛盾しているかも知れないなあ。
でもこども達を守るためなら修羅にもなる覚悟だけはしてます。


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ニューカマー。
ビーリーフとオクラです。


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植え付け。
オクラは夏場のスタミナ野菜として期待大です。
ねばねばパワーでバテやすい夏を元気に乗り切りましょう。
刻んで……かつお節ふって……だし醤油で……じゅるり。あ、よだれ。


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土はジョイフル本田の既製品なのですが、なかなかこれがすごい商品。
収穫が終わって不要になったらこの袋に詰めて店頭に持参すると無料で引き取ってくれるそうです。土。
自分の場合は庭に撒いちゃうなり追肥して次に繋げるなりやり方はありますが、マンションはベランダ菜園な方にはいいですね。
田舎では当たり前な土の存在すらも都会では存在がややこしいのかも……ちょっと考えさせられることではあります。


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それぞれの名札を作って。
鉢数が増えてきたので誰にでもわかりやすいようにしておきます。


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最後には水やり。
今日は雨天なので必要なかったのかも知れませんが、
いらっしゃいこども達という通過儀礼として。


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さて菜園の方はどうなっていますでしょうか。
毎朝出勤前に水やりはしていますが、じょうろ一杯バケツ一杯は給水のみの習慣なので個々のこども達までは見る時間がありません。


元気かい?


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すいか、紅小玉にて発見。
葉が二種類です。


イカ本来の葉(右側)と同時に、知らない葉(左側)が。


うん、
接ぎ木苗の特色なんだそうでこれ。


接ぎ木とはとある苗の根に別の苗を接ぐことで行います。
根の部分とそれより上の部分は別の作物なんですね。
作物が丈夫に育つように編み出された技術なのですが、
時にこのように、接ぎ元から葉が生えることがあります。


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根本部分。
右が紅小玉で、左が接ぎ元です。


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対策としては、自分が育てたいのは紅小玉なので、接ぎ元から出た枝は切ります。せっかく生えた命になんて残酷なことを、と、思わないでもないですが作物の実りのためです。食事の際の「いただきます」とは動物なり植物なり、その命を「いただきます」ということ。そうして自分の命を繋げるということ。伝えるべき言葉はごめんなさいよりありがとうであるべきではないかなと思います、自分は。


戻って菜園の観察。


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かぼちゃ三兄弟(『坊ちゃん』『プッチーニ』『料亭南京』)は元気です。全部ミニカボチャ。
植えたら何もしなくていいとは聞き及んでいましたが本当に元気ですね。
タフな仔達です。


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ペピーノ。
ちょっとやられちゃいました。


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ピーマンも葉にぽつぽつと穴が。


これからは育てる方向で菜園の計画立てが必要ですね。



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アスパラガスは不完全燃焼の様子。
既存の茎はどんどん伸びていくのですが、新たな芽が出てきません。
今年は様子見で見送りかなあ。


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菜園メインの作物、ミニトマト
9株とも全員元気です。
芽欠きと誘引を株ごとに。


店頭で見かけるトマトの苗と比べると育ち具合がやや遅いかなという気もしますが、まだまだ夏はこれからです。虫害に遭ってない仔達でもあります。だからって何も対策立てないでいいとは限りませんが。



ところでちょっと小話です。


拙宅の裏庭家庭菜園はそのそばに美人さんがお目付役なんですよ。


『立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花』


その、芍薬(しゃくやく)さんです。


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自分がシャベル片手に汗をかき始めた時はこのくらいだったのですが、


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いつのまに。


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意識して見るのはこれが初めてなのですが、
なかなかの美人さんじゃないですか。


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茎がすらっと伸びて、その先に花が咲くんですね。


すっと伸びたその美しさ。
『立てば芍薬
とはまさにこのことなのかと感慨にふけりました。



さて鉢植え達の方は……の、前に一仕事。
拙宅の裏庭には竹があるのです。根付いてます。
これがどのようなことなのかというと、


今はたけのこが出る時期です。


今の時期に放置しておくと竹がどんどん伸び、
裏庭が竹で占領されてしまいます。


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やります。


道具はピックマトック。
機会がないゆえ紹介しませんでしたがこんな品も持ってます自分。


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三本。
お味噌汁の具くらいにはなるかな。
……軽く話してますが、竹林の制御にこの作業はすごく重要なことなのです。ですよ?


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鉢植え達はそれぞれさまざまな表情を持っていますが、とりあえずは大過なし。


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サニーレタスがまた元気です。
ためしに一枚ちぎって軽く水洗いしてマヨネーズでぱくり。
しゃりしゃり。うん、おいしい。


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いちご。
本当に実りました。びっくり。
赤く熟した部分はこのまま放っておいてもやるかたないので、


いただきます。
ぱく。
………
わ、
いちごです。
当たり前といえば当たり前なのですが、
はっきり言うとスーパーで売られている品ほどの味はしなかったのですが、
これ、うちで育ったいちごなんだよなあ、自分が育てたいちごなんだよなあ……。






自分の家庭菜園はまだまだこれからです。


初心者一年生がどこまでできるのかはわからないことなのだけれど、
やれるだけはがんばっていきたいのです。


おっしゃ、
がんばりますですよー!!


うん。